四五人しごにん)” の例文
すぐまへの、はちものの草花屋くさばなや綿屋わたやつゞいて下駄屋げたやまへから、小兒こども四五人しごにんばら/\とつて取卷とりまいたときそでおとすやうに涼傘ひがさをはづして
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
職業しよくげふはとへば、いえ別段べつだんこれといふもの御座ござりませぬとて至極しごく曖昧あいまいこたへなり、御人數ごにんずはとかれて、其何そのなんだか四五人しごにんこと御座ござりますし、七八人しちはちにんにもなりますし
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
春着はるぎで、元日ぐわんじつあたり、たいしてひもしないのだけれど、つきとあしもとだけは、ふら/\と四五人しごにんそろつて、神樂坂かぐらざかとほりをはしやいで歩行あるく。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ちつゞく惡鬼あくきばらひ、をくあつする黒雲くろくもをぬぐつて、景氣けいきなほしに「明月めいげつ」も、しかし沙汰さたぎるから、せめて「良夜りやうや」とでもだいして、小篇せうへんを、とおもふうちに……四五人しごにんのおきやくがあつた。
十六夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
と、四五人しごにん口々くち/″\動搖どよつ。
画の裡 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)