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噪
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はしゃ
ふりがな文庫
“
噪
(
はしゃ
)” の例文
この時は
小
(
こ
)
一時間も話した。駄洒落で執達吏を
煙
(
けむ
)
に巻く花痩が同席していたから、眉山も元気に
噪
(
はしゃ
)
いで少しもシンミリしなかった。
硯友社の勃興と道程:――尾崎紅葉――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
小初が赤い小旗を振って先に歩き出すと、雨で集りの悪い生徒達の団体がいつもの大勢の時より、もっと陽気に
噪
(
はしゃ
)
ぎ出した。
渾沌未分
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
……さあさあ
一
(
ひと
)
きり
露台
(
みはらし
)
へ出ようか、で、塀の上から、揃ってもの
干
(
ほし
)
へ出たとお思いなさい。日のほかほかと一面に当る中に、声は
噪
(
はしゃ
)
ぎ、影は踊る。
二、三羽――十二、三羽
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
皆はウキウキと
噪
(
はしゃ
)
いでいた。——代表達は頭を集めて、これからの色々な対策を相談した。「色よい返事」が来なかったら、「覚えてろ!」と思った。
蟹工船
(新字新仮名)
/
小林多喜二
(著)
つや子は大きなスポンジに湯をふくませ、両手で搾って、自分のおなかへ上から湯をかけながら、
噪
(
はしゃ
)
いで笑った。
伸子
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
▼ もっと見る
と
蛇足
(
だそく
)
を加えた。しかし皆はナカ/\床につかない。初めて宿屋に泊るのが嬉しくて、いつまでも
噪
(
はしゃ
)
いでいる。
凡人伝
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
そこで羽ばたきをして飛んで往くと、たくさんの朋輩の鴉ががあがあと
噪
(
はしゃ
)
いで飛んでいた。そして、それに随いて往って往来している舟の
帆檣
(
ほばしら
)
の周囲を飛んだ。
竹青
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
実際この内儀さんの
噪
(
はしゃ
)
いだ
雑言
(
ぞうごん
)
には往来の人たちがおもしろがって笑っている。君は当惑して、
橇
(
そり
)
の後ろに回って三四間ぐんぐん押してやらなければならなかった。
生まれいずる悩み
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
いよいよ
噪
(
はしゃ
)
ぎ出して手がつけられなくなる心配があるのに、この時はめっきりおとなしいものだから、米友がそこに気がついて見返ると、先生は、番付をタラリとして
大菩薩峠:24 流転の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
若い人たち
(
ヤンガ・ジェネレイション
)
のあいだにおける性道徳の衰退——なんかとリンゼイ判事あたりが慨世的に
噪
(
はしゃ
)
ぎ立ててるうちに、
英吉利
(
イギリス
)
では、
早
(
は
)
や一つの新戦法が発明されて、どんどん実用に供されている。
踊る地平線:11 白い謝肉祭
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
しかも東京の騒動が利いていたせいか、踊る客人は極めて僅少で、ただ一人若い医者らしいスマートな男が、一人で
噪
(
はしゃ
)
いで踊っているのを、大勢の女がヤンヤと持て
囃
(
はや
)
しているだけであった。
冥土行進曲
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
舟眩
(
ふなよい
)
などと言うことは、他の国の話でもあるかのように
噪
(
はしゃ
)
いでいる。
葵原夫人の鯛釣
(新字新仮名)
/
佐藤垢石
(著)
子供たちが場内の整理や、
着更
(
きが
)
えなどに
小止
(
こや
)
みもなく動きまわっている間、テントばりの父兄席では、そこここに楽しい交歓が行われ、
噪
(
はしゃ
)
いだ話声や、賑やかな笑い声が雲のように湧きあがっていた。
霧の蕃社
(新字新仮名)
/
中村地平
(著)
わざと思切って
吝
(
しみ
)
ったれな真似をした
挙句
(
あげく
)
に過分な茶代を気張って見たり、シンネリムッツリと
仏頂面
(
ぶっちょうづら
)
をして置いて急に
噪
(
はしゃ
)
ぎ出して騒いで見たり
二葉亭四迷の一生
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
一寸
(
ちょっと
)
噪
(
はしゃ
)
いだ、お
転婆
(
てんば
)
らしい、その銀杏返の声がすると、ちらりと瞳が動く時、顔が半分無理に覗いて、フフンと口許で笑いながら、こう手が、よっかかりを越して、姉の円髷の横へ
伝
(
つたわ
)
って
甲乙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
いつのまにか
叢
(
くさむら
)
の上に立ってこちらを見ているのは、例の、飛騨の高山の
穀屋
(
こくや
)
の後家さんであります。その声を聞くと、竜之助が
身顫
(
みぶる
)
いをしました。今の
悪戯
(
いたずら
)
はこいつだ。
年甲斐
(
としがい
)
もない
噪
(
はしゃ
)
ぎ方だ。
大菩薩峠:23 他生の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
と卓造君はいつになく
噪
(
はしゃ
)
いだ。それは兎に角
村の成功者
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
その当座はまるで嫁入咄が
定
(
きま
)
った少女のように浮き浮きと
噪
(
はしゃ
)
いでいた。
二葉亭四迷の一生
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
噪
漢検1級
部首:⼝
16画
“噪”を含む語句
喧噪
噪音
噪然
鼓噪
噪気
噪々
狂噪
噪閙
噪雑
噪聒
噪舌
噪鈎
取噪
大噪
心噪
怒罵喧噪
狂噪暴言
胸噪
軽噪
輕噪
...