“狂噪”の読み方と例文
読み方割合
きょうそう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は、日本婦人の狂噪きょうそうを軽蔑しながら、そんな大事な物を船室の外へ置いたのが悪い。こっちに責任はないという意味を一息に周囲へ向ってしゃべった。
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そういう狂噪きょうそうの兵を見つけている庶民には、彼方の菊水旗の一群が、ひどく活気のない、弱そうなものに見えた。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
万一、狂噪きょうそうして、どうしても御自身で処決のない場合には、臣下の刃でお首を打つもまたやむをえずと、自分の刀へ、ひそかに、いいきかせていた側臣もあったのだ。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)