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厄介
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やつかい
ふりがな文庫
“
厄介
(
やつかい
)” の例文
「人に見られ度くない物を持つて居る女などは、斯うした隱れた物入れのある紙入を持つて居たのだらう。おや、こいつは、何んか、
厄介
(
やつかい
)
なことらしいよ」
銭形平次捕物控:307 掏られた遺書
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
商
(
あきな
)
ひ其
餘力
(
よりよく
)
を以て母を
養
(
やしな
)
ひ居候に付私し如何にも
不便
(
ふびん
)
に存じ親子共引取べき旨
種々
(
しゆ/″\
)
申聞候へ共今更
厄介
(
やつかい
)
に相成候は
不本意
(
ふほんい
)
なりとて聞入申さず五ヶ年の
長病
(
ちやうびやう
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
当人
(
たうにん
)
も
参
(
まゐ
)
る気になりましたが、
横浜
(
よこはま
)
へ
参
(
まゐ
)
るには
手曳
(
てひき
)
がないからと自分の弟の
松之助
(
まつのすけ
)
といふ者を
連
(
つ
)
れまして
横浜
(
よこはま
)
へまゐりまして、
野毛
(
のげ
)
の
宅
(
うち
)
へ
厄介
(
やつかい
)
になつて
居
(
を
)
り
心眼
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「それから
貴女
(
あなた
)
神戸に
腹更
(
はらがは
)
りの兄が一人御座いますので それに今では
厄介
(
やつかい
)
になつて居るので御座います」
夜汽車
(新字旧仮名)
/
尾崎放哉
(著)
長らく私たちの
厄介
(
やつかい
)
になつてはゐたくないでせう——いや、出來るだけ早く妹たちの同情や、就中
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
▼ もっと見る
「私どももやはり
然
(
さ
)
うですよ。をぢさんにご
厄介
(
やつかい
)
になつたんだからよく御礼をおつしやいよ。」
ザボンの実る木のもとに
(新字旧仮名)
/
室生犀星
(著)
借金
(
かり
)
が出来る、田地は段々に
他
(
ひと
)
の物になる、旦那今ま此の
山中
(
やま
)
で、自分の田を作つて居るものが幾人ありますかサ、——其上に
厄介
(
やつかい
)
なものがありますよ、兵隊と云ふ恐ろしい厄介物が
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
大
(
おほ
)
きさは
一寸
(
いつすん
)
二三分
(
にさんぶ
)
、
小
(
ちひ
)
さな
蝉
(
せみ
)
ぐらゐあつた、と
言
(
い
)
ふ。……しかし
其
(
その
)
綺麗
(
きれい
)
さは、
何
(
ど
)
うも
思
(
おも
)
ふやうに
言
(
いひ
)
あらはせないらしく、じれつたさうに、
家内
(
かない
)
は
些
(
ち
)
と
逆上
(
のぼ
)
せて
居
(
ゐ
)
た。
但
(
たゞ
)
し
蒼
(
あを
)
く
成
(
な
)
つたのでは
厄介
(
やつかい
)
だ。
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
取返
(
とりかへ
)
し候處九助妻と申者は九助の
厄介
(
やつかい
)
になり居る伯父九郎兵衞の娘にて九助とは
從弟續
(
いとこつゞ
)
きに候と云ば文左衞門はハテサテ
込入
(
こみいり
)
し儀ぢやなと言を藤八は又語を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
だが、家庭生活には場違ひな陰鬱な、
冷
(
つめ
)
たい
厄介
(
やつかい
)
な大柱になり勝ちの人なのだ。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
「それは又、
厄介
(
やつかい
)
なことだが」
銭形平次捕物控:331 花嫁の幻想
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お果しになつて、誰の
厄介
(
やつかい
)
にもおなりにならない方です。明日
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
しばたゝき
夫
(
それ
)
に
就
(
つい
)
ては
長々
(
なが/\
)
逗留
(
とうりう
)
の
間
(
あひだ
)
種々
(
いろ/\
)
と
別段
(
べつだん
)
の御
厄介
(
やつかい
)
になり何とも御氣の毒千萬と云ば亭主は
能
(
よき
)
咄
(
はな
)
しの
機
(
しほ
)
と思ひ何時まで御
逗留
(
とうりう
)
ありしとて手前は夫が
商賣
(
しやうばい
)
なれば少しも
世話
(
せわ
)
とは思ひませぬが
御良人
(
おつれあひ
)
は御大病なり其樣なことには
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
厄
常用漢字
中学
部首:⼚
4画
介
常用漢字
中学
部首:⼈
4画
“厄介”で始まる語句
厄介者
厄介物
厄介払
厄介事
厄介人
厄介女
厄介神
厄介視
厄介船
厄介千万