トップ
>
内端
>
うちは
ふりがな文庫
“
内端
(
うちは
)” の例文
けれども
昔
(
むかし
)
から
懇意
(
こんい
)
な
者
(
もの
)
は
断
(
ことは
)
らず
留
(
とめ
)
て、
老人夫婦
(
としよりふうふ
)
が
内端
(
うちは
)
に
世話
(
せわ
)
をして
呉
(
く
)
れる、
宜
(
よろ
)
しくば
其
(
それ
)
へ。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
内端
(
うちは
)
な
女心
(
をんなごゝろ
)
の
泣
(
な
)
くにも
泣
(
な
)
かれず
凍
(
こほ
)
つてしまつた
檐
(
のき
)
の
雫
(
しづく
)
は、
日光
(
につくわう
)
を
宿
(
やど
)
したまゝに
小
(
ちひ
)
さな
氷柱
(
つらゝ
)
となつて、
暖
(
あたゝ
)
かな
言葉
(
ことば
)
さへかけられたら
今
(
いま
)
にもこぼれ
落
(
お
)
ちさうに、
筧
(
かけひ
)
の
中
(
なか
)
を
凝視
(
みつ
)
めてゐる。
日の光を浴びて
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
真面目な話に
酔
(
えい
)
もさめたか、愛吉は
肩肱
(
かたひじ
)
を
内端
(
うちは
)
にして、見ると
寂
(
さみ
)
しそうで
哀
(
あわれ
)
である。
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と
今度
(
こんど
)
のは
完成
(
くわんせい
)
した。
而
(
そ
)
して
本堂
(
ほんだう
)
の
正面
(
しやうめん
)
に、
支
(
さゝえ
)
も
置
(
お
)
かず、
内端
(
うちは
)
に
組
(
く
)
んだ、
肉
(
にく
)
づきのしまつた、
膝
(
ひざ
)
脛
(
はぎ
)
の
釣合
(
つりあひ
)
よく、すつくりと
立
(
た
)
つた
時
(
とき
)
、
木
(
き
)
の
膚
(
はだえ
)
は
小刀
(
こがたな
)
の
冴
(
さえ
)
に、
恰
(
あたか
)
も
霜
(
しも
)
の
如
(
ごと
)
く
白
(
しろ
)
く
見
(
み
)
えた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
されば誰
憚
(
はばか
)
るというではないが、戸を開けるのも極めて
内端
(
うちは
)
じゃあったけれども、これがまた台所の板の間に足を踏伸ばし、口を開けて
眦
(
めじり
)
を垂れていた、八ツさがりの飯炊の耳には恐しく響いたので
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
お米の二つ折る指がしなって、
内端
(
うちは
)
に襟をおさえたのである。
縷紅新草
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
内
常用漢字
小2
部首:⼌
4画
端
常用漢字
中学
部首:⽴
14画
“内端”で始まる語句
内端話