侍者じしや)” の例文
このあひだまで侍者じしやをしてゐましたが、此頃このごろでは塔頭たつちゆうにあるふる庵室あんしつれて、其所そこんでゐるとかきました。うですか、まあいたらたづねて御覽ごらんなさい。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
願ひ度と申いでしが百姓の分際ぶんざいにて御ぢきに御目通りは叶ひがたしと申せしかばかくの仕合なりと言に方丈はうぢやうは其者是へとほせと申さるゝゆゑ侍者じしやの坊主立出たちいでコレ各々方おの/\がたしづまられよコリヤ百姓和尚樣をしやうさまあひなさるゝに因て此方へ通るべしと言を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
いてれるとき、わざ/\注意ちゆういがあつたので、宗助そうすけれいつて手紙てがみ受取うけとりながら、侍者じしやだの塔頭たつちゆうだのといふ自分じぶんにはまつたみゝあたらしい言葉ことば説明せつめいいてかへつたのである。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
侍者じしやをしてゐたころなどは、老師らうし犢鼻褌ふんどしまであらはせられたとつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)