休屋やすみや)” の例文
すみさんは、休屋やすみやはまぞひに、恵比寿島ゑびすじま弁天島べんてんじま兜島かぶとじまを、自籠じごもりいは——(御占場おうらなひばうしろにたる)——かけて、ひとりでふねした。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
場所ばしよは、立出たちいでた休屋やすみや宿やどを、さながらたに小屋こいへにした、中山半島なかやまはんたう——半島はんたうは、あたかりうの、かうべ大空おほぞららしたかたちで、ところあぎとである。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
次手ついでだから、つぎとまり休屋やすみや膳立ぜんだてを紹介せうかいした。ますしほやき、小蝦こゑびのフライ、玉子焼たまごやきます芙萸ずいきくづかけのわん
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
わたし休屋やすみや宿やどえんに——ゆかたかく、座敷ざしきひろし、ふすまあたらしい——肘枕ひぢまくらしてながめてた。
十和田の夏霧 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)