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丸
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だま
ふりがな文庫
“
丸
(
だま
)” の例文
何がさて娘の頼みだ、聴いて
遣
(
や
)
らん法はないと、ミハイロは財布の紐を解いて、
稼
(
かせ
)
ぎ
溜
(
た
)
めた金の中から、十銭
丸
(
だま
)
を一つ出して遣つた。
椋のミハイロ
(新字旧仮名)
/
ボレスワフ・プルス
(著)
その間にも、何も知らぬ地下の花火係は、主人達の目を喜ばせようと、用意の花火
丸
(
だま
)
を、次から次へ打上げていました。
パノラマ島綺譚
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
先年七月の十七日、長州の大兵が京都を包囲した時、あの時の流れ
丸
(
だま
)
はしばしば飛んで宮中の
内垣
(
うちがき
)
にまで達したという。
夜明け前:03 第二部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「一
言
(
こと
)
も残さずすっかりだ、畜生!」とジョンは答えた。「これを厭だというなら、あんた方はわしの
見納
(
みおさ
)
めで、後は鉄砲
丸
(
だま
)
をお
見舞
(
みめえ
)
するだけだ。」
宝島:02 宝島
(新字新仮名)
/
ロバート・ルイス・スティーブンソン
(著)
仮令一発二発の鉄砲
丸
(
だま
)
に当っても何程の事あるべき、踏込んで
敵
(
かたき
)
を討たずに置くべきやと、ふいに切込み、卑怯だと云いながら喧嘩龜藏の腕を切り落しました。
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
汚
(
むさ
)
い
弾
(
はじ
)
き
丸
(
だま
)
は、ある時は禅僧のやうな露伴の
懐中
(
ふところ
)
に飛び込み、ある時は
山狗
(
やまいぬ
)
のやうな緑雨の襟首に滑り込み、またある時は気取屋の紅葉の鼻先きを
掠
(
かす
)
めて飛んだ。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
同じような
警護
(
かため
)
の関を通り抜けて行く間に、
早
(
はや
)
戦争は始まってるという話、今、道でシュッシュッと異様な音の耳を掠めたのは、鉄砲
丸
(
だま
)
の飛び行く音であったことに心附き
幕末維新懐古談:19 上野戦争当時のことなど
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
「お金さん、ちょっと見て来て下さい。バラ
丸
(
だま
)
を入れて打つと
危険
(
あぶな
)
いから」
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
そんな事を言ひ乍ら、二人は鐵砲
丸
(
だま
)
のやうに一色道庵の門を潜りました。
銭形平次捕物控:025 兵粮丸秘聞
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
てツぽ
丸
(
だま
)
がとんだ
赤い旗
(旧字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
流れ
丸
(
だま
)
はしばしば飛んで宮中の
内垣
(
うちがき
)
に及んだという。
板輿
(
いたこし
)
をお庭にかつぎ入れて
帝
(
みかど
)
の御動座を
謀
(
はか
)
りまいらせるものがあったけれども、一橋慶喜はそれを
制
(
おさ
)
えて動かなかったという。
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
或
(
あるい
)
は百姓家で
挽割
(
ひきわり
)
を
窃
(
ぬす
)
み、米其の
外
(
ほか
)
の食物を運んで隠れて居ります、さ、これでは成らぬと槍鉄砲を持って向った所が穴の中が
斯
(
こ
)
う成ってゝ鉄砲
丸
(
だま
)
が通らぬから、
何様
(
どん
)
な事をしてもいかぬ
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
丸
常用漢字
小2
部首:⼂
3画
“丸”を含む語句
弾丸
烏丸
流丸
丸切
丸髷
丸薬
銃丸
大丸
丸子
丸燒
丸岡九華
大丸髷
彈丸
丸行燈
人丸
金丸
西丸
安宅丸
丸橋忠弥
丸呑
...