“丸呑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まるのみ80.0%
まるの20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一つも解らぬことを対手あいて丸呑まるのみにして、承知之助、照子は呆れて、「夫人あなたどこへ、そうして何が、あの何でございますの。」
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
三十円の月給を頂戴ちょうだいしてやうやうに中学校の教員となつて校長のおひげを払ふやうな先生が天下丸呑まるのみの立志論を述べ立つるなど片腹痛きにも限りあるものなり。
明治卅三年十月十五日記事 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
でなければ、主義とか理想とかを丸呑まるのみ込みにして、それに盲従する単純すぎて鈍重な眼を輝かす青年が想像されて来る。かの女はまた、かりにピサロの親子間を立派なものに考えて見た。
母子叙情 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)