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不見目
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みじめ
ふりがな文庫
“
不見目
(
みじめ
)” の例文
彼
(
かれ
)
は
絶
(
た
)
えず
或
(
ある
)
物
(
もの
)
を
探
(
さが
)
すやうな
然
(
しか
)
も
隱蔽
(
いんぺい
)
した
心裏
(
しんり
)
の
或
(
ある
)
物
(
もの
)
を
知
(
し
)
られまいといふやうな、
不見目
(
みじめ
)
な
容貌
(
ようばう
)
を
村落
(
むら
)
の
内
(
うち
)
に
曝
(
さら
)
す
必要
(
ひつえう
)
が
漸
(
やうや
)
く
減
(
げん
)
じて
來
(
き
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
もしや、老人が此儘死んでしまうようなことがあれば、自分はどんなに淋しい身の上になることであろうか、それは帰るべき
塒
(
ねぐら
)
を失った仔鳥よりも、いく段か
不見目
(
みじめ
)
であろうと思われる。
仲々死なぬ彼奴
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
お
品
(
しな
)
は
手桶
(
てをけ
)
の
柄
(
え
)
へ
横
(
よこ
)
たへた
竹
(
たけ
)
の
天秤
(
てんびん
)
へ
身
(
み
)
を
投
(
な
)
げ
懸
(
か
)
けてどかりと
膝
(
ひざ
)
を
折
(
を
)
つた。ぐつたり
成
(
な
)
つたお
品
(
しな
)
はそれでなくても
不見目
(
みじめ
)
な
姿
(
すがた
)
が
更
(
さら
)
に
檢束
(
しどけ
)
なく
亂
(
みだ
)
れた。
西風
(
にしかぜ
)
の
餘波
(
なごり
)
がお
品
(
しな
)
の
後
(
うしろ
)
から
吹
(
ふ
)
いた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
死
(
し
)
んだお
品
(
しな
)
はおつぎが
生
(
うま
)
れたばかりに
直
(
すぐ
)
に
竈
(
かまど
)
を
別
(
べつ
)
にして、
不見目
(
みじめ
)
な
生計
(
くらし
)
をしたので
當時
(
たうじ
)
は
晴
(
はれ
)
の
衣物
(
きもの
)
であつた
其
(
そ
)
の
單衣
(
ひとへ
)
に
身
(
み
)
を
包
(
つゝ
)
んで
見
(
み
)
る
機會
(
きくわい
)
もなく
空
(
むな
)
しく
藏
(
しま
)
つた
儘
(
まゝ
)
になつて
居
(
ゐ
)
たのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
不
常用漢字
小4
部首:⼀
4画
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
目
常用漢字
小1
部首:⽬
5画
“不見”で始まる語句
不見
不見転
不見識
不見不知
不見不識
不見月波澄
不見人
不見手様
不見転式