不作法ぶさはふ)” の例文
「私もう長らくは、皆さまの費用で食べることもないだらうと存じます。」私はこんな云ひ𢌞しの惡い、不作法ぶさはふな答へをしてしまつた。
玄関番げんくわんばん書生しよせい不作法ぶさはふ取扱とりあつかひけると、其処そこ主人迄しゆじんまでがいやになる。著米ちやくべい早々さう/\始末しまつは、すくなからず僕等ぼくら不快ふくわいあたへた。(四月三日)
検疫と荷物検査 (新字旧仮名) / 杉村楚人冠(著)
りてて、ちやんとまをさぬかい、なんぢや、不作法ぶさはふな。』と亭主ていしゆ炉端ろばたから上睨うはにらみをる。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
不作法ぶさはふ言辭げんじ麻痺まひして彼等かれらはどうしたら相互さうご感動かんどうあたるかと苦心くしんしつゝあつたかとおもやう卑猥ひわいな一唐突だしぬけあるにんくちからるとの一にんまたそれにおうじた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
招待せうだいされもしないですわむな不作法ぶさはふな』と三月兎ぐわつうさぎ口返答くちへんたふしました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
繪を前の卓子テエブルの上に置き、額を兩手で支へて、彼は、それをのぞき込んでゐた。私には彼が今はもう私の不作法ぶさはふに驚きもしなければ、怒つてもゐないことが分つた。
『それをつていな不作法ぶさはふな』とあいちやんが腹立はらだゝしげにひました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
その彼の凝視の中には不作法ぶさはふなまでの直情徑行と、詮索的な斷乎だんこたる頑固さが動き、それは今迄この未知の客に對して素知そしらぬ顏をしてゐたのも遠慮からではなく