“たをやめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
美女33.3%
手弱女33.3%
艷女13.3%
佳人6.7%
嫋女6.7%
美人6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
美女たをやめは、やゝ俯向うつむいて、こまじつながめる風情ふぜいの、黒髪くろかみたゞ一輪いちりん、……しろ鼓草たんぽゝをさしてた。いろはなは、一谷ひとたにほかにはかつた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
かくて浮ぶるわが「宿世すぐせ」、瞳とほれる手弱女たをやめ
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
好み童女どうぢよまれなる能書のうしよなりと人々も稱譽もてはやしけり此お高一たい容貌みめかたち美麗うるはしくして十五六歳になりし頃はたぐひなき艷女たをやめなりと見る人毎ひとごとに心を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
黄金わうごん積むもの、權威ちからあるもの、たゞしは玉のかんばせの佳人たをやめとても、この夢に、もるゝはあらじ、あなおろかや。
北村透谷詩集 (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
桂殿といふ嫋女たをやめをお見出しあつて、浮れあるきに餘念もおはさぬところへ、我々のごとき邪魔外道が附きまとうては、却つて御機嫌を損ずるでござらうぞ。
修禅寺物語 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
これに、よれ/\としぼつた、美人たをやめ眞白ましろゆびが、むねおさへて、ぶる/\とふるへたのである。
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)