“一谷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとたに80.0%
ひとだに20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
美女たをやめは、やゝ俯向うつむいて、こまじつながめる風情ふぜいの、黒髪くろかみたゞ一輪いちりん、……しろ鼓草たんぽゝをさしてた。いろはなは、一谷ひとたにほかにはかつた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
榎をくぐった彼方かなたの崖は、すぐに、大傾斜の窪地になって、山のすそまで、寺の裏庭を取りまわして一谷ひとたに一面の卵塔である。
縷紅新草 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
たちま一片いつぺん美女たをやめおもてにもくもかげすよとれば、一谷ひとだにくらつた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)