手弱女たをやめ)” の例文
自動車じどうしや引戻ひきもどし、ひらりとりるのに、わたしつゞくと、あめにぬれたくさむらに、やさしい浅黄あさぎけて、ゆら/\といたのは、手弱女たをやめ小指こゆびさきほどの折鶴をりづるせよう
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
かくて浮ぶるわが「宿世すぐせ」、瞳とほれる手弱女たをやめ
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
きしは千載ちとせか、ちりか、わが手弱女たをやめ
独絃哀歌 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
あめゆく影の手弱女たをやめ、これをかぎり
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
よしや悲しき手弱女たをやめ
都喜姫 (新字旧仮名) / 蒲原有明(著)