“しきん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
紫錦16.7%
子禽16.7%
資金8.3%
紫琴8.3%
四近8.3%
子均8.3%
紙金8.3%
紫巾8.3%
紫金8.3%
賜金8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
白絖しろぎぬ玉帯ぎょくたいへ、血しおを以て詔詞みことのりを書かれ、伏皇后にお命じあって、それに紫錦しきんの裏をかさね、針の目もこまかに玉帯のしんに縫いこんでしまわれた。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
子禽しきん子貢しこうにたずねた。——
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
それならば財政ざいせい整理緊縮せいりきんしゆくをし、國民こくみん消費節約せうひせつやくをして海外かいぐわいからものへらし、海外かいぐわい支拂しはら資金しきん必要ひつえうへらしてもつてこの難局なんきよくすくふよりほかみちはないのである
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
外國ぐわいこく金利きんり數年來すうねんらい比較的ひかくてきたかいのに、日本にほん金利きんり昭和せうわねん以來いらい異常いじやうやすいのであるから金解禁きんかいきん出來でき爲替相場かはせさうば安定あんていしたならば日本にほん資金しきん外國ぐわいこく流出りうしゆつするであらう
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
教祖は紫琴しきん女、良い女だ相ですが、これは四十を越した中婆さん、別當は赤井主水といふ立派な公卿侍くげざむらひ、祈祷僧は法來坊といふ、武藏坊辨慶のやうな大坊主、鉦を叩いてお經を上げて
「その紫教といふ御宗旨へ、フトしたことから私は深入りいたしました。耻かしいことですが、配偶つれあひにわかれて、長い間獨り身で暮して居る私は、宗祖樣の紫琴しきん女に打ち込んでしまつたので御座います」
これについて出雲の神郡、それからその四近しきんの村々などが、どうやら最も多くの参考資料を持ち伝えているらしい。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
ここに巴西はせい宕渠とうきょの人で、王平あざな子均しきんという者がある。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
紙金しきんの通用鋳銭ちゅうせんなどにてけつを補うに至る。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
紫巾しきん振袖ふりそで艶冶えんやの色子すがたは、黒ずくめの覆面と小袖の膝行袴たっつけにくるまれ、足さえわらじばきの軽々しい身ごしらえです。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
つまり遊歴の八卦見はっけみ道者と化けすましたもので、宿を立ち出て、ほどなく、南大門にさしかかって見れば、さすが河北第一の大都たいと紫金しきんの瓦、鼓楼ころうの旗のぼり、万戸の人煙は、春のかすみを思わせて
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼はその行為に伴なって起る必然な結果として、一時いちじ賜金しきんを受取る事が出来た。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)