“紫琴”の読み方と例文
読み方割合
しきん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
教祖は紫琴しきん女、良い女だ相ですが、これは四十を越した中婆さん、別當は赤井主水といふ立派な公卿侍くげざむらひ、祈祷僧は法來坊といふ、武藏坊辨慶のやうな大坊主、鉦を叩いてお經を上げて
「その紫教といふ御宗旨へ、フトしたことから私は深入りいたしました。耻かしいことですが、配偶つれあひにわかれて、長い間獨り身で暮して居る私は、宗祖樣の紫琴しきん女に打ち込んでしまつたので御座います」