“紫錦”の読み方と例文
読み方割合
しきん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「だからさ、お前もそのつもりで、そんな小屋者の紫錦しきんなんて女を、近付けないようにしておくれよ。どうぞどうぞお願いですからね」
大捕物仙人壺 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
白絖しろぎぬ玉帯ぎょくたいへ、血しおを以て詔詞みことのりを書かれ、伏皇后にお命じあって、それに紫錦しきんの裏をかさね、針の目もこまかに玉帯のしんに縫いこんでしまわれた。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「よもや地下室があろうとは、仏さまでも知るめえからな。消えてなくなったと思ったろうよ。……紫錦しきんめ、そろそろ目を覚さねえかな」
大捕物仙人壺 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)