“いひはる”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
云張50.0%
言張50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
殺さぬと云張いひはるかハテ知たことよ身に覺えのなきことは何處迄どこまでも此の段右衞門は覺えなしサといふにお文は夫なら是程たしか證據しようこが有てもしらぬと云か段右衞門アヽ騷々さう/″\しい女ごときが口で云ふ事は證據しようこに成者かおのれは取逆上のぼせ亂心らんしんして居るなたゞしねつ上言うはごと未練みれんいつはりを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
くだきても云せずに置べきや如何に/\と有に九郎兵衞は猶も強情おしつよく是はまことに以て御無體むたいなる仰かな私し申上る儀に聊かも僞りは御座なくと云張いひはるにぞ大岡殿いや僞りなしとは云さぬぞコレ/\本多長門守家來共只今承まはる通り大井河原の男女の死骸しがい推察すゐさつする所石川安五郎妻と今一人は其を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
たゞさるべきやと申さるゝに段右衞門假令たとへ如何樣いかやうの證據御座候共其儀は一向に覺え無之これなく候と云張いひはるにぞ然らば汝ぢ其三五郎と申者知人しるびとにては無やと有に段右衞門其者そのものは私し儀以前幸手宿に住居のみぎ知己人しりびとには御座れ共別にうらみもなき事ゆゑ殺すべきいはれ更に御座なく候と申立るにより大岡殿かさねて其三五郎つまふみと申者を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
をり只今にも惣内夫婦が出たならわれは何と申譯致んぞと申さるゝにお深は又進み出恐れながら女は別人べつじんかは存ぜねども悴儀は衣類いるゐのみたるのみに是なくおび脚絆きやはん迄相違御座らぬと左右強情に言張いひはるに大岡殿大聲に又しても入ざる差出さしで默止だまれ其日は九郎兵衞同道にて惣内夫婦金谷かなや村の法會ほふゑせきまゐり歸りも同道なりしに九郎兵衞は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
挫ぐ共いはするが何じや/\と仰らるゝに憑司是は御無體ごむたいおほせなり然樣なるおぼえは御座らぬと言張いひはるにぞ大岡殿は是より一同調しらべんとて榊原さかきばらの家來伊東半右衞門にむかはれ只今聞通り彌々いよ/\猿島川原の男女の死骸しがい推量すゐりやうたがはず源次郎妻と馬丁の者と相見える其方が公事くじ決斷けつだんは甚だ粗忽そこつなり言分有りやと云ふ又與惣次其方は高田へ參りて役人を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)