“いちゆう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一揖87.7%
一熊3.1%
井中3.1%
意中3.1%
一友1.5%
一涌1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「お早う。」私たちは手をにぎりました。二人の子供の助手も、両手を拱いたまま私に一揖いちゆうしました。私も全く嬉しかったんです。
ビジテリアン大祭 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
たま/\一熊いちゆうるとも其儕そのともがらあたひわかつゆゑ利得りとくうすし、さればとて雪中の熊は一人ひとりちからにては得事うることかたしとぞ。
●さてその火をるに、一ツの浅き井を作りたるその井中いちゆうより火のもゆる事常の湯屋の火よりもさかんなり。上にかまあり一間四方の湯槽ゆぶねあり、ほそかけひありてうしろの山の清水を引き湯槽ゆぶねにおとす。
ならば此儘このまゝにたしとねがへどいのちこゝろのまゝならずむともなくわづらふともなくつく/″\とながめてつくづくとなみだそらとを意中いちゆうともとしておくらねどむかへねどるものはつきあらたまるはとしちりてかへらぬきみ
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「はからずも、一友いちゆうを得たここちです」
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さては効無かひなおのれいかりして、益す休まず狂呼きようこすれば、彼ののんどは終に破れて、汨然こつぜんとして一涌いちゆう鮮紅せんこう嘔出はきいだせり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)