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願
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ねが
ふりがな文庫
“
願
(
ねが
)” の例文
娘
(
むすめ
)
が、
毎日
(
まいにち
)
、
学校
(
がっこう
)
で、きつね、きつねといわれますそうで、
学校
(
がっこう
)
へゆくのをいやがって
困
(
こま
)
りますが、どうかお
坊
(
ぼっ
)
ちゃんにお
願
(
ねが
)
いして
青いボタン
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
代
(
か
)
わり一つお
願
(
ねが
)
いがあります。どうぞくすのきで
舟
(
ふね
)
をこしらえて、
水
(
みず
)
をいっぱい
入
(
い
)
れて、その中にささの
葉
(
は
)
を
浮
(
う
)
かべて
下
(
くだ
)
さい。
雷のさずけもの
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
女の子は戸のうしろに立って、そっときいていましたが、この
願
(
ねが
)
いごとを耳にしますと、すぐにカラスたちのまえにでてきました。
七羽のカラス
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
井戸
(
いど
)
のことは、もうお
願
(
ねが
)
いしません。またどこか、ほかの
場所
(
ばしょ
)
をさがすとします。ですから、あなたはどうぞ、
死
(
し
)
なないで
下
(
くだ
)
さい。
牛をつないだ椿の木
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
それでも
神様
(
かみさま
)
は
何
(
ど
)
うあっても
私
(
わたくし
)
の
願
(
ねが
)
いをおきき
入
(
い
)
れになってくださらないので、その
時
(
とき
)
の
私
(
わたくし
)
の
力落
(
ちからおと
)
しと
云
(
い
)
ったらなかったものです。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
▼ もっと見る
「この外人はまことに恐れ入ったしだいであるといい、かく脱帽しておわびを申し上げています、何分にも
命
(
いのち
)
だけはお
許
(
ゆる
)
しを
願
(
ねが
)
いたい」
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
落
(
おち
)
つけずや
母樣
(
はゝさま
)
には
我
(
わ
)
れ
願
(
ねが
)
はんとて
放
(
はな
)
し
給
(
たま
)
はず
夫樣
(
おくさま
)
も
又
(
また
)
くれ/″\の
仰
(
おほ
)
せに
其
(
その
)
まゝの
御奉公
(
ごほうこう
)
都會
(
みやこ
)
なれぬ
身
(
み
)
とて
何
(
なに
)
ごとも
不束
(
ふつゝか
)
なるを
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
願
(
ねが
)
はれ
何卒
(
なにとぞ
)
私
(
わたく
)
し
儀
(
ぎ
)
御役
御免下
(
ごめんくだ
)
さるべしと
云
(
いは
)
れしかば何故
退役
(
たいやく
)
を
願
(
ねが
)
はるゝやと申さるゝに大岡殿
此度
(
このたび
)
煙草屋
(
たばこや
)
喜八
裁許
(
さいきよ
)
違
(
ちが
)
ひ
科
(
とが
)
なき者を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「しごくなお
計
(
はか
)
らい……いまの身になんのかってな
我意
(
がい
)
を申しましょうぞ。よろずとも、よろしきようにお
願
(
ねが
)
いするばかりじゃ」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
士卒
(
しそつ
)
未
(
いま
)
だ
附
(
つ
)
かず、百
姓
(
せい
)
信
(
しん
)
ぜず。
人
(
ひと
)
微
(
び
)
にして
權
(
けん
)
輕
(
かろ
)
し。
願
(
ねが
)
はくは
君
(
きみ
)
の
寵臣
(
ちようしん
)
・
國
(
くに
)
の
尊
(
たつと
)
ぶ
所
(
ところ
)
を
得
(
え
)
て
以
(
もつ
)
て
軍
(
ぐん
)
を
監
(
かん
)
せしめば、
乃
(
すなは
)
ち
可
(
か
)
ならん
国訳史記列伝:04 司馬穰苴列伝第四
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
そのうち
霜島正一郎
(
しもじましよういちろう
)
先生
(
せんせい
)
の
手
(
て
)
になつたものもありますが、
便宜上
(
べんぎじよう
)
私
(
わたし
)
の
描
(
か
)
いた
拙
(
まづ
)
い
素人畫
(
しろうとが
)
もたくさんあるのは、おゆるしを
願
(
ねが
)
ふほかはありません。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
斷
(
あきら
)
めのつくやうに、
斷
(
あきら
)
めさして
下
(
くだ
)
さいツて、お
願
(
ねが
)
ひ
申
(
まを
)
した、あの、お
返事
(
へんじ
)
を、
夜
(
よ
)
の
目
(
め
)
も
寢
(
ね
)
ないで
待
(
ま
)
ツてますと、
前刻
(
さつき
)
下
(
くだ
)
すつたのが、あれ……ね。
三尺角拾遺:(木精)
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「ほんとにあたし
眞劍
(
しんけん
)
に
言
(
い
)
つてるのよ。お
願
(
ねが
)
ひですから、
子供
(
こども
)
にだけは、
子供
(
こども
)
にだけはみじめな
思
(
おも
)
ひをさせないやうにね」
画家とセリセリス
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
「
又
(
また
)
地面
(
ぢめん
)
?
何時迄
(
いつまで
)
もあの
事
(
こと
)
ばかり
考
(
かんが
)
へて
入
(
い
)
らつしやるのね。だつて、
貴方
(
あなた
)
が
萬事
(
ばんじ
)
宜
(
よろ
)
しく
願
(
ねが
)
ひますと、
叔父
(
をぢ
)
さんに
仰
(
おつ
)
しやつたんでせう」と
云
(
い
)
ふ。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
ただただ
九〇
旧
(
ふる
)
き
讐
(
あた
)
をわすれ給うて、
浄土
(
じやうど
)
にかへらせ給はんこそ、
願
(
ねが
)
はまほしき
叡慮
(
みこころ
)
なれと、はばかることなく
奏
(
まを
)
しける。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
「
何
(
なん
)
の
御用
(
ごよう
)
か
存
(
ぞん
)
じませんが、一
刻
(
こく
)
も
早
(
はや
)
くお
師匠
(
ししょう
)
さんにお
目
(
め
)
にかかって、お
願
(
ねが
)
いしたいことがあると、それはそれは、
急
(
いそ
)
いでおりますんで。……」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
其上
(
そのうへ
)
で
若
(
も
)
し
物
(
もの
)
になりさうだツたら
何卒
(
どうか
)
怠惰屋
(
なまけや
)
の
弟子
(
でし
)
といふことに
願
(
ねが
)
ひたいものです。さうなると
私
(
わたし
)
の
方
(
はう
)
でも
出來
(
でき
)
るだけのお
禮
(
れい
)
は致します積りで……
怠惰屋の弟子入り
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
ちっぽけな生き物が、かわいそうにドウランの中にかくれていて、自分の話が早く終わるようにと
願
(
ねが
)
っていようなどとは、
夢
(
ゆめ
)
にも知らないのです。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
ここではあらゆる
望
(
のぞ
)
みがみんな
浄
(
きよ
)
められている。
願
(
ねが
)
いの数はみな
寂
(
しず
)
められている。
重力
(
じゅうりょく
)
は
互
(
たがい
)
に
打
(
う
)
ち
消
(
け
)
され
冷
(
つめ
)
たいまるめろの
匂
(
にお
)
いが
浮動
(
ふどう
)
するばかりだ。
インドラの網
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
ただ一
言
(
ごん
)
申しますることは、どうぞよくよくお目止められ、お耳止められ、お
手拍子
(
てびょうし
)
ごかっさいのご用意を
願
(
ねが
)
っておくことだけでございます。
始
(
はじ
)
まり
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
殿
(
との
)
さまに
願
(
ねが
)
ひまする、
是非
(
ぜひ
)
ともお
成敗
(
せいばい
)
の
下
(
くだ
)
さりませい。ロミオはチッバルトを
殺
(
ころ
)
したからは、
生
(
いか
)
してはおかれませぬ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
けれども、今から
想像
(
そうぞう
)
される
孫
(
まご
)
の
光栄
(
こうえい
)
に一しょに加わりたいというその
願
(
ねが
)
いは、ごくつつましい
哀
(
あわ
)
れなものだった。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
『お
師匠
(
ししやう
)
さま、
孫子
(
まごこ
)
に
傳
(
つた
)
はることでございますから、どうかまあ
私共
(
わたしども
)
にも
好
(
よ
)
ささうな
苗字
(
めうじ
)
を一つお
願
(
ねが
)
ひ
申
(
まを
)
します。』
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
「お
父樣
(
とうさま
)
、しばらくお
暇
(
いとま
)
が
戴
(
いただき
)
きたうございます」とおそるおそる
父
(
ちゝ
)
の
前
(
まへ
)
にでて、お
願
(
ねが
)
ひしました。そして
心
(
こゝろ
)
の
中
(
うち
)
では、どうか
聽容
(
きゝい
)
れてくれるといいが。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
「あつちと
同
(
おな
)
じでいゝのよ。お
願
(
ねが
)
ひするわ。
宿賃
(
やどちん
)
だけ
余計
(
よけい
)
になるけど。」と
言
(
い
)
ひながら、
道子
(
みちこ
)
は
一歩一歩
(
ひとあしひとあし
)
男
(
をとこ
)
を
橋向
(
はしむかう
)
の
暗
(
くら
)
い
方
(
はう
)
へと
引
(
ひ
)
ツ
張
(
ぱ
)
つて
行
(
ゆ
)
かうとする。
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
「はゝあ。
寒山
(
かんざん
)
も
來
(
き
)
てをられますか。それは
願
(
ねが
)
つても
無
(
な
)
い
事
(
こと
)
です。どうぞ
御苦勞
(
ごくらう
)
序
(
ついで
)
に
厨
(
くりや
)
に
御案内
(
ごあんない
)
を
願
(
ねが
)
ひませう。」
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
世
(
よ
)
に
気楽
(
きらく
)
なるものは
文学者
(
ぶんがくしや
)
なり、
世
(
よ
)
に
羨
(
うらや
)
ましき
者
(
もの
)
は
文学者
(
ぶんがくしや
)
なり、
接待
(
せつたい
)
の
酒
(
さけ
)
を
飲
(
の
)
まぬ者も
文学者
(
ぶんがくしや
)
たらん事を
欲
(
ほつ
)
し、
落
(
お
)
ちたるを
拾
(
ひろ
)
はぬ者も
文学者
(
ぶんがくしや
)
たるを
願
(
ねが
)
ふべし。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
主
(
しゅ
)
よ
願
(
ねが
)
わくは
御
(
おん
)
眸
(
め
)
を
天
(
てん
)
より
垂
(
た
)
れ
給
(
たま
)
え、
爾
(
なんじ
)
が
右手
(
めて
)
もて
植
(
う
)
え
給
(
たま
)
えるこの
葡萄園
(
ぶどうぞの
)
を
見守
(
みまも
)
らせ
給
(
たま
)
え、
訪
(
おとな
)
い
給
(
たま
)
え。
決闘
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
さあ、ぐつすり
眠
(
ね
)
るとしよう。
耶蘇
(
イエスス
)
よ。
十字架
(
クルス
)
を
負
(
お
)
ふあの
白
(
しろ
)
い
幼児
(
をさなご
)
たちをも、
夜々
(
よるよる
)
眠
(
ね
)
むらし
給
(
たま
)
へ。われ
真
(
まこと
)
にかく
願
(
ねが
)
ひ
奉
(
たてまつ
)
る。あゝ
眠
(
ね
)
むくなつた。われ
真
(
まこと
)
にかく
願
(
ねが
)
ひ
奉
(
たてまつ
)
る。
浮浪学生の話
(新字旧仮名)
/
マルセル・シュウォッブ
(著)
『あの
娘
(
こ
)
に
説明
(
せつめい
)
が
出來
(
でき
)
るものか』と
慌
(
あはたゞ
)
しく
云
(
い
)
つてグリフォンは、『それよりも
次
(
つぎ
)
の
節
(
せつ
)
を
願
(
ねが
)
ひませう』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
『で、
君
(
きみ
)
も
今夜
(
こんや
)
の
御出帆
(
ごしゆつぱん
)
ならば、
船
(
ふね
)
の
中
(
なか
)
でも、
日本
(
につぽん
)
へ
皈
(
かへ
)
つて
後
(
のち
)
も、
何呉
(
なにく
)
れ
御面倒
(
ごめんどう
)
を
願
(
ねが
)
ひますよ。』
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
『これは
先日
(
せんじつ
)
、
此附近
(
このふきん
)
を
散歩
(
さんぽ
)
して
居
(
ゐ
)
て
拾
(
ひろ
)
つたのです。
如何
(
どう
)
か
大學
(
だいがく
)
へお
納
(
おさ
)
めを
願
(
ねが
)
ひます』と
言
(
い
)
ふ。
探検実記 地中の秘密:20 大森貝塚の発掘
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
そして
僧正
(
そうじょう
)
さまにお
願
(
ねが
)
いいたしました。
僧正
(
そうじょう
)
さまはすぐに
承知
(
しょうち
)
してくださいました。わたくしどもの
宿
(
やど
)
まできてくださいまして、人形のためにお
祈
(
いの
)
りをしてくださいました。
活人形
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
「MMさんに
仮声
(
こわいろ
)
を
願
(
ねが
)
はうぢやないか。」
誰
(
たれ
)
かゞ
劇界
(
げきかい
)
の
長老
(
てうろう
)
たるMM
氏
(
し
)
を
目
(
め
)
ざして
促
(
うなが
)
した。
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
山田
(
やまだ
)
と
益
(
ます/\
)
親密
(
しんみつ
)
になるに
就
(
つ
)
けて、
遠方
(
ゑんぱう
)
から通ふのは
不都合
(
ふつがふ
)
であるから、
僕
(
ぼく
)
の
家
(
うち
)
に
寄宿
(
きしゆく
)
しては
奈何
(
どう
)
です、と
山田
(
やまだ
)
が
云
(
い
)
つてくれるから、
願
(
ねが
)
うても無き
幸
(
さいわひ
)
と、
直
(
すぐ
)
に
笈
(
きふ
)
を
負
(
をつ
)
て、
郷関
(
きやうくわん
)
を出た
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
どうかこの
姥
(
うば
)
が一
生
(
しやう
)
のお
願
(
ねが
)
ひでございますから、たとひ
草木
(
くさき
)
を
分
(
わ
)
けましても、
娘
(
むすめ
)
の
行方
(
ゆくへ
)
をお
尋
(
たづ
)
ね
下
(
くだ
)
さいまし。
何
(
なん
)
に
致
(
いた
)
せ
憎
(
にく
)
いのは、その
多襄丸
(
たじやうまる
)
とか
何
(
なん
)
とか
申
(
まを
)
す、
盜人
(
ぬすびと
)
のやつでございます。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
いひ
換
(
か
)
へて
見
(
み
)
ると
自分
(
じぶん
)
の
心
(
こゝろ
)
がわかつて
頂
(
いたゞ
)
くように、
説明
(
せつめい
)
をし、お
願
(
ねが
)
ひをし、お
詑
(
わ
)
びをするもので、
根本
(
こんぽん
)
の
精神
(
せいしん
)
においては、このとほり、
私
(
わたし
)
どもは
服從
(
ふくじゆう
)
申
(
まを
)
してをります、といふ
誓
(
ちか
)
ひの
意味
(
いみ
)
になります。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
この
命題
(
めいだい
)
の
下
(
もと
)
に見るにまかせ聞くにまかせ、
且
(
かつ
)
は思ふにまかせて
過現来
(
くわげんらい
)
を問はず、われぞ
数
(
かず
)
かくの歌の
如
(
ごと
)
く
其時々
(
そのとき/″\
)
の
筆次第
(
ふでしだい
)
に
郵便
(
いうびん
)
はがきを
以
(
もつ
)
て
申上候間
(
まうしあげさふらふあひだ
)
願
(
ねが
)
はくは
其儘
(
そのまゝ
)
を
紙面
(
しめん
)
の一
隅
(
ぐう
)
に
御列
(
おんなら
)
べ
置
(
おき
)
被下度候
(
くだされたくさふらふ
)
もゝはがき
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
此の
老爺
(
じい
)
さんに免じて何うか御勘弁を
願
(
ねが
)
えます
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
願
(
ねが
)
へど、
姫
(
ひめ
)
は
事
(
こと
)
なしび、
素知
(
そし
)
らぬけはひ
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
くださるようにお
願
(
ねが
)
いしてください。
アラビヤンナイト:01 一、アラジンとふしぎなランプ
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
「お
内儀
(
かみ
)
さん
親不孝
(
おやふかう
)
だなんちな、
親
(
おや
)
が
警察
(
けいさつ
)
へでも
願
(
ねが
)
つて
出
(
で
)
なけりや
巡査
(
じゆんさ
)
ばかしぢやどうすることも
出來
(
でき
)
ねえもんでござんせうかね」
勘次
(
かんじ
)
は
先刻
(
さつき
)
からの
噺
(
はなし
)
の
内
(
うち
)
にも
何
(
なん
)
だか
後
(
うしろ
)
から
物
(
もの
)
に
襲
(
おそ
)
はれるやうな
容子
(
ようす
)
が
止
(
や
)
まなかつたが
遂
(
つひ
)
に
斯
(
か
)
ういつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
と、
泣
(
な
)
く/\お
願
(
ねが
)
ひしました。
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
私
(
わたし
)
は、
坊
(
ぼっ
)
ちゃんに、
私
(
わたし
)
の
持
(
も
)
っているような
目
(
め
)
と、
私
(
わたし
)
の
胸
(
むね
)
に
宿
(
やど
)
っているような
魂
(
たましい
)
を
分
(
わ
)
けてあげますように、
神
(
かみ
)
さまにお
願
(
ねが
)
いしましょう。
はてしなき世界
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それで
夫婦
(
ふうふ
)
は
朝夕
(
あさゆう
)
長谷
(
はせ
)
の
観音
(
かんのん
)
さまにお
祈
(
いの
)
りをして、どうぞ
一人
(
ひとり
)
子供
(
こども
)
をおさずけ
下
(
くだ
)
さいましといって、それはねっしんにお
願
(
ねが
)
い
申
(
もう
)
しました。
鉢かつぎ
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
氣
(
き
)
の
早
(
はや
)
い
子
(
こ
)
だねとお
京
(
きやう
)
の
諭
(
さと
)
せば、そんならお
妾
(
めかけ
)
に
行
(
ゆ
)
くを
廢
(
や
)
めにしなさるかと
振
(
ふり
)
かへられて、
誰
(
だ
)
れも
願
(
ねが
)
ふて
行
(
ゆ
)
く
處
(
ところ
)
では
無
(
な
)
いけれど
わかれ道
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
すぐにお
判
(
わか
)
りになったものと
見
(
み
)
え『フムその
懐剣
(
かいけん
)
なら
確
(
たし
)
かに
彼所
(
かしこ
)
に
見
(
み
)
えている。
宜
(
よろ
)
しい
神界
(
しんかい
)
のお
許
(
ゆる
)
しを
願
(
ねが
)
って、
取寄
(
とりよ
)
せてつかわす……。』
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
と、
又
(
また
)
、
或時
(
あるとき
)
その
女中
(
ぢよちう
)
が、
同
(
おな
)
じやうに、「れいしゆ。」と
言
(
い
)
つた。
又
(
また
)
分
(
わか
)
らない。「お
早
(
はや
)
く
願
(
ねが
)
ひます。」と
又
(
また
)
女中
(
ぢよちう
)
が
言
(
い
)
つた。
廓そだち
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
しかも、そいつが
地
(
じ
)
べたにぶったおれて、どうかよいお天気になりますようにってお
願
(
ねが
)
いをしないうちは、けっしてやめやしないんですからね。
「テーブルよ、ごはんの用意」と、金貨をうむロバと、「こん棒、ふくろから」
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
あっしンとこなんざ、
若旦那
(
わかだんな
)
においでを
願
(
ねが
)
うような、そんな
気
(
き
)
の
利
(
き
)
いた
住居
(
すまい
)
じゃござんせん。
火口箱
(
ほくちばこ
)
みてえな、ちっぽけな
棟割長屋
(
むねわりながや
)
なんで。……
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
願
常用漢字
小4
部首:⾴
19画
“願”を含む語句
御願
願望
願掛
祈願
願書
願人
心願
立願
誓願
大願成就
大願
哀願
発願
嘆願
願人坊主
請願
念願
追願
願度
懇願
...