“誓願”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せいがん37.5%
せいぐわん37.5%
こひねが12.5%
ちかい12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
民衆が叡山大衆の示威運動をこのむか、平和の誓願せいがんをよろこぶか、去って、庶民の声に聞くがよい
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ぬす逐電ちくでんし夫のみならず大門番の重五郎を殺しつみをつとなすられし殘念ざんねんさに何卒此方樣に出會であひをつとつみゆるされんと此秋葉あきは樣へ誓願せいぐわんこめたる一心とゞきて今此處ここにて出會しも嗚呼あゝかたじけなしと宮居みやゐの方を伏拜ふしをがむを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
癸未みづのとひつじ、皇后体不予みやまひしたまふ。すなはち皇后のめに誓願こひねがひて、初めて薬師寺をつ。りて一百の僧をいへでせしめたまふ。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
普門品ふもんぼん、大悲の誓願ちかいを祈念して、下枝は気息奄々えんえんと、無何有むかうの里に入りつつも、刀尋段々壊とうじんだんだんねと唱うる時、得三は白刃を取直し、電光胸前むなさききらめき来りぬ。この景この時、室外に声あり。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)