“懐剣”のいろいろな読み方と例文
旧字:懷劍
読み方割合
かいけん91.7%
あいくち8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくしみぎ懐剣かいけん現在げんざいとても大切たいせつ所持しょじしてります。そして修行しゅぎょうときにはいつもこれ御鏡みかがみまえそなえることにしてるのでございます。
もう、彼女のすすり泣きは、永劫とこしえにやんでいた。——っ伏した黒髪は、血しおの中へ、べっとりと乱れ、手はかたく懐剣かいけんの柄を握っていたのである。
死んだ千鳥 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
何卒なにとぞ此の懐剣あいくちにて是非も無き事と諦め得心の上自害して呉れられよ、尤も我等も遠からずかみのお手にい死刑に臨む時、冥途にて其許に遇い詫言を申すべし