“発願”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほつがん84.6%
はつがん7.7%
ほつぐわん7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その清子は、病夫貞氏と共に、まったく表方には姿をみせず、隠居所の別殿にこもって、近ごろは“日課地蔵絵にっかじぞうえ千枚”の発願ほつがんに他念もない。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
天竺てんじく乾陀羅けんだら国の見生王という王様がいたが、どうかして生身の観世音菩薩を拝みたく思い、発願はつがん入定にゅうじょうして祈りをささげた。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
疾翔大力と申しあげるは、施身大菩薩せしんだいぼさつのことぢゃ。もと鳥の中から菩提心ぼだいしんを発して、発願ほつぐわんした大力の菩薩ぢゃ。疾翔とは早く飛ぶといふことぢゃ。
二十六夜 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)