“耶蘇”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ヤソ58.7%
やそ33.3%
イエス4.0%
いえす0.8%
イエスス0.8%
イエズス0.8%
エス0.8%
ジェスイット0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
骸骨がいこつの顔に大きな即効紙を張ったおばあさんも死んだ、善兵衛さんはどうしたのか、勝梅さんは天理教をやめて耶蘇ヤソになったといった。
耶蘇やそ教をチベット人に伝えようとして百折不撓ひゃくせつふとうの精神をもって、熱心に布教に従事して居られるのは実に感服の至りであるけれども
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
右へ数えて五つ目が現場のへやだった。部厚な扉の両面には、古拙な野生的な構図で、耶蘇イエス佝僂せむしを癒やしている聖画が浮彫になっていた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
余は鰥寡孤独かんかこどくうれいに沈むもの、或は貧困縷衣るいにして人目ひとめはばかるもの、或は罪にはじ暗処あんしょに神のゆるしを求むるもののもとを問い、ナザレの耶蘇いえすの貧と孤独とめぐみとを語らん
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
さあ、ぐつすりるとしよう。耶蘇イエススよ。十字架クルスふあのしろ幼児をさなごたちをも、夜々よるよるむらしたまへ。われまことにかくねがたてまつる。あゝむくなつた。われまことにかくねがたてまつる。
また幼き耶蘇イエズスの基督よ、おんみはかくも心あつき数多の花嫁にかしづかれ給ふ。おんみはそれに値する。
トラピスト天使園の童貞 (新字旧仮名) / 三木露風(著)
その結果私は十二使徒と、耶蘇エス基督との肖像を、三十枚の貨幣のその中から、苦心して選択をすることが出来た。まだ後十七枚残っていた。どれにも肖像が打ち出されてあった。
銀三十枚 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「クラウディオ・アクワヴィバ(耶蘇ジェスイット会会長)回想録」中の、ドン・ミカエル(千々石のこと)よりジェンナロ・コルバルタ(ヴェニスの玻璃ガラス工)に送れる文。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)