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雪頽
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なだれ
ふりがな文庫
“
雪頽
(
なだれ
)” の例文
我
(
わが
)
住
(
すむ
)
魚沼郡
(
うをぬまこほり
)
の内にて
雪頽
(
なだれ
)
の
為
(
ため
)
に
非命
(
ひめい
)
の
死
(
し
)
をなしたる事、其村の人のはなしをこゝに
記
(
しる
)
す。しかれども人の
不祥
(
ふしやう
)
なれば
人名
(
じんめい
)
を
詳
(
つまびらか
)
にせず。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
一人
発奮
(
はずみ
)
をくって、のめりかかったので、
雪頽
(
なだれ
)
を打ったが、それも、赤ら顔の手も
交
(
まじ
)
って、三四人大革鞄に
取
(
とり
)
かかった。
革鞄の怪
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
或人
(
あるひと
)
問
(
とふて
)
曰
(
いはく
)
、雪の
形
(
かたち
)
六出
(
むつかど
)
なるは
前
(
まえ
)
に
弁
(
べん
)
ありて
詳
(
つまびらか
)
也。
雪頽
(
なだれ
)
は雪の
塊
(
かたまり
)
ならん、
砕
(
くだけ
)
たる
形
(
かたち
)
雪の
六出
(
むつかど
)
なる
本形
(
ほんけい
)
をうしなひて
方形
(
かどだつ
)
はいかん。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
是
(
これ
)
なら
裏
(
うら
)
の
山
(
やま
)
から
雪頽
(
なだれ
)
が
来
(
き
)
てもびくともせぬ。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
山にちかき処に
須川
(
すかは
)
村(川によりて名づく)
菖蒲
(
しやうぶ
)
村といふあり。此ひし山、毎年二月に入り夜中にかぎりて
雪頽
(
なだれ
)
あり、其ひゞき一二里に
聞
(
きこ
)
ゆ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
▼ もっと見る
雪国にて
悚
(
ふるひ
)
懼
(
おそるゝ
)
物は、冬の○
雪吹
(
ふゞき
)
○ホウラ、春の
雪頽
(
なだれ
)
なり。此
奇状
(
きじやう
)
奇事
(
きじ
)
已
(
すで
)
に初編にもいへり、されど
一奇談
(
いつきだん
)
を聞たるゆゑこゝにしるして
暖国
(
だんこく
)
の
話柄
(
はなしのたね
)
とす。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
此
雪頽
(
なだれ
)
といふ事
初編
(
しよへん
)
にもくはしく
記
(
しるし
)
たるごとく、山に
積
(
つも
)
りたる雪二丈にもあまるが、春の
陽気
(
やうき
)
下
(
した
)
より
蒸
(
むし
)
て
自然
(
しぜん
)
に
砕
(
くだ
)
け
落
(
おつ
)
る事
大磐石
(
だいばんじやく
)
を
転
(
まろば
)
しおとすが如し。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
弥左ヱ門が
雪頽
(
なだれ
)
に熊を得たるは
金一釜
(
きんいつふ
)
を
掘得
(
ほりえ
)
たる
孝子
(
かうし
)
にも
比
(
ひ
)
すべく、
年頃
(
としごろ
)
の
孝心
(
かうしん
)
を
天
(
てん
)
のあはれみ玉ひしならんと人々
賞
(
しやう
)
しけりと
友人
(
いうじん
)
谷鴬翁
(
こくあうをう
)
がかたりき。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
雪
常用漢字
小2
部首:⾬
11画
頽
漢検1級
部首:⾴
16画
“雪”で始まる語句
雪
雪崩
雪駄
雪洞
雪隠
雪解
雪白
雪踏
雪舟
雪沓