)” の例文
まことこのみな聖人せいじんなるも、えきしてわたくのごとひくきことあたはず。すなは(一〇〇)能仕のうしづるところあらず。そう富人ふうじんあり、あめりてかきやぶる。
如意珠を持って焼香礼拝し、まず願を発していわく、わがために食をらせよ、と。語に随ってすなわち百味の飲食おんじきを雨らす。かくのごとく種々のもの意に随って宝を得。
サンタの熱は未だえず、されど明日あすの興行には必ず往かんと誓へり。ヱズヰオは火を噴き灰をらすることもとの如し。而して我名を載せたる番付は早く通衢ちまたり出されたり。
この時において薪を加えずして火を吹かんとす、これ火を吹くにあらず、死灰をらすなり。疲馬に鉄鞭てつべんを加えて、以て快奔かいほんせしめんと欲す、これ快奔せしむるにあらず、これ疲馬を殺すなり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
斯の如きは世なり。斯の如きは人間なり。深く心を人世に置くもの、いづくんぞ憂なきを得ん。安くんぞ悲なきを得ん。甘露をらす法の道も、世をうるほすこと遅く、仁義の教も人の心をいかにせむ。
哀詞序 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
竜が住む城の名は戯楽けらく、縦横三千由旬ゆじゅん、竜王中に満つ、二種の竜王あり、一は法行といい世界を護る、二は非法行で世間をやぶる、その城中なる法行王の住所は熱砂らず
非法行竜の住所は常に熱沙り、その頂あり、いて宮殿と眷属を焼き、全滅すればまた生じて不断苦しみを受く、法行竜王の住所は七宝の城郭七宝の色光あり、諸池水中衆花具足し