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たぐ
その翼広げたる大きさは
鳶に
較うべし。
野衾と云うは
蝙蝠の
百歳を経たるなり。
此の
勢に
乘じて、
立所に
一國一城の
主と
志して
狙をつけたのは、あらう
事か、
用人團右衞門の
御新姐、おくみと
云ふ
年は
漸う
二十と
聞く、
如何にも、
一國一城に
較へつべき
至つて
美しいのであつた。
むかし
宋の
武帝の
女、
壽陽麗姫、
庭園を
歩する
時梅の
花散りて
一片其の
顏に
懸る。
其の
俤また
較ふべきものなかりしより、
當時の
宮女皆爭つて
輕粉を
以て
顏に
白梅の
花を
描く、
稱して
梅花粧と
云ふ。