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説
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い
ふりがな文庫
“
説
(
い
)” の例文
夫人の姿像のうちには、胸ややあらわに、あかんぼのお釈迦様を
抱
(
いだ
)
かるるのがあるから、——
憚
(
はばか
)
りつつも謹んで
説
(
い
)
おう。
夫人利生記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
前にも既に
説
(
い
)
うごとく、この人形は亡き母として
姉妹
(
あねいもと
)
が慕い
斉眉
(
かしずく
)
物なれば、宇宙の鬼神感動して、仮に上﨟の口を
藉
(
か
)
りかかる怪語を放つらんと覚えず全身
粟生
(
あわだ
)
てり。
活人形
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
眼
(
め
)
口
(
くち
)
鼻
(
はな
)
眉
(
まゆ
)
如何
(
いか
)
で見分けむ、
唯
(
たゞ
)
、丸顔の
真白
(
ましろ
)
き輪郭ぬつと
出
(
い
)
でしと覚えしまで、予が絶叫せる声は
聞
(
きこ
)
えで婦人が
言
(
ことば
)
は耳に入りぬ、「こや人に
説
(
い
)
ふ
勿
(
なか
)
れ、
妾
(
わらは
)
が
此処
(
こゝ
)
にあることを」
妖怪年代記
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
べとりと一面
青苔
(
あおごけ
)
に成つて、
欠釣瓶
(
かけつるべ
)
が
一具
(
いちぐ
)
、さゝくれ
立
(
だ
)
つた
朽目
(
くちめ
)
に、
大
(
おおき
)
く生えて、
鼠
(
ねずみ
)
に黄を帯びた、手に余るばかりの
茸
(
きのこ
)
が一本。其の
笠
(
かさ
)
既に落ちたり、とあつて、
傍
(
わき
)
にものこそあれと
説
(
い
)
ふ。
雨ばけ
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
ほぼその
幼馴染
(
おさななじみ
)
とでもいッつべき様子を知って、他人には、堅く口を封ずるだけ、お夏のために、天に代りて、大いに述懐せんとして、続けてなお
説
(
い
)
おうとするのを、お夏は
軽
(
かろ
)
く手真似で留めた。
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
然れども
彼
(
か
)
の面の醜なるを恥ぢずして、
却
(
かへ
)
つてこれを誇る者、渠等は男性を蔑視するなり、
呵
(
か
)
す、常に芸娼妓矢場女等教育なき美人を
罵
(
のゝし
)
る処の、教育ある醜面の淑女を呵す。——
如斯
(
かくのごとく
)
説
(
い
)
ふものあり。
醜婦を呵す
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“説”の意味
《名詞》
(セツ)ある主題、特に学術理論に対する確証を経ていない見解。
(セツ)(俗語。時に諧謔的)見解。憶測。うわさ。
(出典:Wiktionary)
説
常用漢字
小4
部首:⾔
14画
“説”を含む語句
口説
説明
伝説
小説
却説
妄説
聞説
説教
説法
説服
風説
説破
逆説
説伏
探偵小説
話説
俗説弁惑
解説
所説
卓上演説
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