にも拘らず、顔の上半分が妙に老けていて、骨っぽい額に曇りを帯び、蟀谷の皮膚がゆるんで皺を寄せていた。鼻と眼とに特長があった。
ずきんずきん蟀谷がうずき、頭の皿の皮がつっぱってしめつけられるようで、この手紙をかくこともやっとの思いです。
下腹の辺に熱い酒がぶつ/\沸き上がって、額から双の蟀谷がほんのり汗ばみ、頭の鉢の周囲が妙に痺れて、畳の面は船底のように上下左右へ揺れて居る。
“蟀谷(こめかみ)”の解説
こめかみ(顳顬、蟀谷、en: temple)とは、頭の両側の目尻の後、目と耳のつけ根のほぼ中間にある、皮膚のすぐ下に骨(側頭骨)のある場所のことである。こめかみから下顎までを結ぶ側頭筋という筋肉があり、顎の動きに連動してこめかみが動く。
(出典:Wikipedia)
(出典:Wikipedia)