“こめかみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:コメカミ
語句割合
顳顬82.5%
蟀谷13.0%
米噛2.6%
1.3%
後額0.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
憤怒とも驚愕とも形容の出来ない形相ぎょうそうになったと思うとヒクヒクと顳顬こめかみを震わしつつ正木博士を振り返った。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
コルク張りの床に俯伏せに倒れて、硬直した右手にピストルを握り、血の流れている右の顳顬こめかみには煙硝の吹いた跡がある。
遺書に就て (新字新仮名) / 渡辺温(著)
ずきんずきん蟀谷こめかみがうずき、頭の皿の皮がつっぱってしめつけられるようで、この手紙をかくこともやっとの思いです。
人魚 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
お国はその時、少し風邪かぜの心地で、蟀谷こめかみのところに即効紙そっこうしなどって、取りみだした風をしていた。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
猫がどこかでいたまれた米噛こめかみを日にさらして、あたたかそうに眠っている。
硝子戸の中 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
敬太郎はこの時指洗椀フィンガーボールの水に自分の顔の映るほど下を向いて、両手で自分の米噛こめかみを隠すようにおさえながら、くすくすと笑った。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「イカガーデス」にこ/\してゐる。こめかみをキリモミにしてゐる。今日は綺麗な洋服を着てゐる。ステツキを持つてる。
散歩生活 (新字旧仮名) / 中原中也(著)
こめかみの鬚を生やし長髪でバイロンの描いた人物のような悲劇的な様子をしている。
立ちたる者顏を後額こめかみのあたりによすれば、より來れるざい多くして耳たひらなる頬の上に出で 一二四—一二六
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
いと濃き緑の水蛇イドラを帶とす、小蛇チェラスタ髮に代りてその猛き後額こめかみを卷けり 四〇—四二
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)