“こめか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
米噛85.7%
米嚼14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、眼のまわりのかさを見ても、何か苦労をこらえている事は、多少想像が出来ないでもない。そう云えば病的な気がするくらい、米噛こめかみにも静脈じょうみゃくが浮き出している。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
米噛こめかみという名称は、まだ記憶せられているにもかかわらず、それを意識する機会は絶無になりかけている。色々柔かい食物が増加したためばかりでもないらしい。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
正月にはことに歯でみ砕いて、米嚼こめかみのくたびれるようなものが多かったが、それ等はことごとく不人望になり、しかも人間の歯はあべこべに、もとよりも悪くなっている。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)