くづ)” の例文
とづいとつと、逆屏風さかさびやうぶ——たしかくづかぜみだれたの、——はしいて、だん位牌ゐはい背後うしろを、つぎふすまとのせまあひだを、まくらはうみちびきながら
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
あによめ判然はつきりしないから、風呂場へつて、みづで顔をいてると云つて立つた。下女がにほひのするくづちまきを、ふかさらに入れてつてた。代助はちまきの尾をぶらげて、しきりにいでた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
次手ついでだから、つぎとまり休屋やすみや膳立ぜんだてを紹介せうかいした。ますしほやき、小蝦こゑびのフライ、玉子焼たまごやきます芙萸ずいきくづかけのわん
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)