若氣わかげ)” の例文
新字:若気
も/\若氣わかげ思込おもひこんだやうな顏色かほいろをしてつた。川柳せんりう口吟くちずさんで、かむりづけをたのし結構けつこう部屋へやがしらの女房にようばうしからぬ。
片しぐれ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
勤居つとめゐたりしに若氣わかげあやまちとて不義密通ふぎみつつうに及びし事薄々うす/\かみへも聞え御家法ごかはふに依て兩人の一命をも召さるべきのところ同藩にて五百石をりやう物頭役ものがしらやく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
定めて若氣わかげの短慮とも、當座の上氣じやうきとも聞かれつらんこそ口惜しけれ、言はば一生の浮沈にかゝはる大事、時頼不肖ながらいかでか等閑なほざりに思ひ候べき。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
事の始めはくだくだしければ言はず、何れ若氣わかげの春の駒、止めても止まらぬ戀路をば行衞も知らず踏み迷うて、やつ憂身うきみも誰れ故とこそ思ひけめ。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
若氣わかげ思込おもひこんだやうな顏色かほつきをしてつた。川柳せんりう口吟くちずさんでかむりづけをたのしむ、結構けつこう部屋へやがしらの女房にようばうを、ものして、るからしからぬ。
二た面 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
強面つれなくいたさるゝこと誠に朝夕目もあてられぬ次第故私し共三人の者種々いろ/\いさめ候へ共いさゝかも取用とりもちひ之なく非道の所置日々に増長ぞうちやう致すに付藤五郎も若氣わかげにて是を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
受け出し長庵方に差置さしおいて折々通ひたのしまば此上もなき安心成りと思ふも若氣わかげ無分別むふんべつまよふ心の置所おきどころつゆの命と氣も付かず不※ふと惡心あくしんや發しけんひそかにたなの有金の内を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
... 若氣わかげの一てつは吾れ人ともに思ひ返しのなきもの、可惜あたら丈夫ますらをこがじにしても御身は見殺しにせらるゝ氣か、さりとはつれなの御心や』。横笛はさもものうげに、『左樣の事は横笛の知らぬこと』。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)