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脱
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の
ふりがな文庫
“
脱
(
の
)” の例文
爺は、この黒い、白い雪の
斑点
(
はんてん
)
の付いた昆布のように凍えた合羽を
後方
(
うしろ
)
に取り
脱
(
の
)
けると、女の背には、乳飲児が
負
(
おわ
)
されていた。これを見た老婆は
凍える女
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それは赤外線も、吾々が赤を識別できると同様、アリアリと眼に
映
(
うつ
)
るからだ。しかし彼女は危険を感じて、吾々の眼には見えない赤外線標的を撃つことから
脱
(
の
)
がれた。
赤外線男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
君はさっき何とか云ったね、そうそう、天変地異の起らぬ限り、俺は
脱
(
の
)
がれられぬと云ったのだね。ところが、この俺にその天変地異を起す力がないと思っているのかね
黄金仮面
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
一刻も早く両刀を一手におさめて柄を
脱
(
の
)
けたならば、必ずや、大の乾雲からは、
割
(
わ
)
り
文
(
ぶみ
)
の後片火説の紙が生まれ、小の坤竜は、前半水法のくだりを吐き出すに相違ない。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
即ち僕の願はどうにかしてこの霜を
叩
(
はた
)
き落さんことであります。どうにかしてこの古び果てた
習慣
(
カストム
)
の圧力から
脱
(
の
)
がれて、驚異の念を以てこの宇宙に
俯仰介立
(
ふぎょうかいりつ
)
したいのです。
牛肉と馬鈴薯
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
▼ もっと見る
士官
(
しくわん
)
水兵
(
すいへい
)
の
勇
(
いさ
)
ましき
働
(
はたら
)
きぶりは
言
(
い
)
ふ
迄
(
まで
)
もない。よし
戰鬪員
(
せんとうゐん
)
にあらずとも
如何
(
いか
)
でか
手
(
て
)
を
拱
(
こまぬ
)
いて
居
(
を
)
らるべきぞと、
濱島
(
はまじま
)
も、
私
(
わたくし
)
も、
重
(
おも
)
き
上衣
(
うわぎ
)
を
跳
(
は
)
ね
脱
(
の
)
けて、
彈丸
(
だんぐわん
)
硝藥
(
せうやく
)
を
運
(
はこ
)
ぶに
急
(
いそが
)
はしく。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
千葉で栗栖との結婚
談
(
ばなし
)
のあった時、妹の一人に養子を取りさえすれば、自分の籍はぬけるように聞いており、相続者の責任は早く
脱
(
の
)
がれたいとは考えていたのだったが、そんな世間的のことは
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
彼奴は自から起した天変地異に隠れて、易々と警官の包囲を
脱
(
の
)
がれたのです。ごらんなさい。この小さな白い
押釦
(
おしぼたん
)
。これの一押しで、彼奴の所謂天変地異が起るのです。
黄金仮面
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
容易ならぬ漂気!——と見て、早くも二、三、せわしく刀の柄ぶくろを
脱
(
の
)
けにかかる。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「うん、出来るのだ。人造人間を使って、ここを
脱
(
の
)
がれるんだ」
人造人間の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
脱
常用漢字
中学
部首:⾁
11画
“脱”を含む語句
脱出
脱落
解脱
大肌脱
脱走
洒脱
膚脱
肌脱
脱衣場
脱然
脱衣婆
沓脱
脱兎
沓脱石
脱殻
蝉脱
藻脱
脱捨
脱棄
靴脱
...