“押釦”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おしボタン50.0%
おしぼたん50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
柿丘は出鱈目でたらめの実験目的を説明したうえで、右手を押釦おしボタンの前に、左手を、振動を僅かの範囲に変えることの出来る装置の把手ハンドルに懸けた。
振動魔 (新字新仮名) / 海野十三(著)
頭目が、椅子の腕木のかげにつけてある押釦おしボタンの一つをおした。すると天井から、なべをさかさに吊ったようなものが長いくさりひもといっしょに、すーッと下りてきた。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
と、テーブルの端についている小さい押釦おしぼたんを指さした。いわれて見ると、どのテーブルにもそんな押釦がつけられている。
白金神経の少女 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
彼奴は自から起した天変地異に隠れて、易々と警官の包囲をがれたのです。ごらんなさい。この小さな白い押釦おしぼたん。これの一押しで、彼奴の所謂天変地異が起るのです。
黄金仮面 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)