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絶体絶命
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ぜったいぜつめい
ふりがな文庫
“
絶体絶命
(
ぜったいぜつめい
)” の例文
旧字:
絶體絶命
というのが、
手
(
て
)
にとるように
聞
(
き
)
こえるので、
坊
(
ぼう
)
さんはもういよいよ
絶体絶命
(
ぜったいぜつめい
)
とかくごをきめて、
一心
(
いっしん
)
にお
経
(
きょう
)
を
唱
(
とな
)
えながら、
走
(
はし
)
れるだけ
走
(
はし
)
って行きました。
安達が原
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
いよいよ
絶体絶命
(
ぜったいぜつめい
)
です。これももとはといえば
重吉
(
じゅうきち
)
のいたずらから出たことです。思えば重吉がうらめしくなりました。で、とうとう六兵衛はおろおろ声で
とんまの六兵衛
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
保吉は
絶体絶命
(
ぜったいぜつめい
)
になった。この場合
唯一
(
ゆいいつ
)
の
血路
(
けつろ
)
になるものは生徒の質問に応ずることだった。それでもまだ時間が余れば、早じまいを
宣
(
せん
)
してしまうことだった。
保吉の手帳から
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
彼
(
かれ
)
は、
絶体絶命
(
ぜったいぜつめい
)
を
感
(
かん
)
じた。
数秒
(
すうびょう
)
の
後
(
のち
)
に、
自分
(
じぶん
)
の
体
(
からだ
)
が、
幾
(
いく
)
十
尺
(
しゃく
)
の
高
(
たか
)
いところから
地上
(
ちじょう
)
に
落下
(
らっか
)
して
粉砕
(
ふんさい
)
するのだと
意識
(
いしき
)
するや、
不思議
(
ふしぎ
)
にも、
気力
(
きりょく
)
が
出
(
で
)
て
跳
(
は
)
ね
上
(
あ
)
がった。
僕はこれからだ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
寸秒
(
すんびょう
)
の
危機
(
きき
)
は
目前
(
もくぜん
)
、おもわず、
額
(
ひたい
)
や
腋
(
わき
)
の下から、つめたい
脂汗
(
あぶらあせ
)
をしぼって、ハッと、ときめきの息を一つ
吐
(
は
)
いたが——その
絶体絶命
(
ぜったいぜつめい
)
のとっさ、ふと、指さきに
触
(
ふ
)
れたのは、さっき
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
ああ
絶体絶命
(
ぜったいぜつめい
)
……そうだ。
何時
(
いつ
)
か
貴方
(
あなた
)
は
露西亜
(
ロシヤ
)
には
哲学
(
てつがく
)
は
無
(
な
)
い、しかし
誰
(
たれ
)
も、
彼
(
かれ
)
も、
丁斑魚
(
めだか
)
でさえも
哲学
(
てつがく
)
をすると
有仰
(
おっしゃ
)
ったっけ。しかし
丁斑魚
(
めだか
)
が
哲学
(
てつがく
)
をすればって、
誰
(
だれ
)
にも
害
(
がい
)
は
無
(
な
)
いのでしょう。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
もう
絶体絶命
(
ぜったいぜつめい
)
です。
サーカスの怪人
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
絶体絶命
(
ぜったいぜつめい
)
となった
呂宋兵衛
(
るそんべえ
)
。そのとき、とんと
踏
(
ふ
)
みとまって腰の大刀を横なぎに抜きはらったかとおもうと、剣は、火をふいて夜光の
珠
(
たま
)
を散らすかと思われるような
閃光
(
せんこう
)
を投げつけた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
半助は
絶体絶命
(
ぜったいぜつめい
)
となった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
絶
常用漢字
小5
部首:⽷
12画
体
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
絶
常用漢字
小5
部首:⽷
12画
命
常用漢字
小3
部首:⼝
8画