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窪
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くぼみ
ふりがな文庫
“
窪
(
くぼみ
)” の例文
櫟
(
くぬぎ
)
から
楢
(
なら
)
と眼をつけ、がさ/\と吾が
踏
(
ふ
)
み分くる
足下
(
あしもと
)
の落葉にも気をつけ、木を掘ったあとの
窪
(
くぼみ
)
を注視し、時々立止って耳を澄ました。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
あまり
倦
(
う
)
みたれば、一ツおりてのぼる坂の
窪
(
くぼみ
)
に
踞
(
つくば
)
いし、手のあきたるまま何ならむ指もて土にかきはじめぬ。さという字も出来たり。くという字も書きたり。
竜潭譚
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
林
(
はやし
)
の
外
(
はづ
)
れから
田圃
(
たんぼ
)
へおりる
處
(
ところ
)
は
僅
(
わづ
)
かに五六
間
(
けん
)
であるが、
勾配
(
こうばい
)
の
峻
(
けは
)
しい
坂
(
さか
)
でそれが
雨
(
あめ
)
のある
度
(
たび
)
にそこらの
水
(
みづ
)
を
聚
(
あつ
)
めて
田圃
(
たんぼ
)
へ
落
(
おと
)
す
口
(
くち
)
に
成
(
な
)
つて
居
(
ゐ
)
るので
自然
(
しぜん
)
に
土
(
つち
)
が
抉
(
ゑぐ
)
られて
深
(
ふか
)
い
窪
(
くぼみ
)
が
形
(
かたちづく
)
られて
居
(
ゐ
)
る。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
用なき
窪
(
くぼみ
)
をば
填
(
う
)
め、いらぬ
罅
(
すきま
)
をば塞ぎ、上に草を
葺
(
ふ
)
けば、家すでに成れり。我牧者の家は丘の上にありて兩層あり。
隘
(
せば
)
き戸口なるコリントスがたの柱は、當初墳墓を築きしときの面影なるべし。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
あまり
倦
(
う
)
みたれば、一ツおりてのぼる坂の
窪
(
くぼみ
)
に
踞
(
つくば
)
ひし、手のあきたるまま
何
(
なに
)
ならむ指もて土にかきはじめぬ。さといふ字も出来たり。くといふ字も書きたり。
竜潭譚
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
雨が続いて
泥濘
(
ぬかるみ
)
になったのを見澄して、滝太が手で
掬
(
すく
)
い、丸太で掘って、地面を
窪
(
くぼ
)
めておき、木戸に立って車の来るのを待っていると、
窪
(
くぼみ
)
は
雨溜
(
あめだまり
)
で探りが
入
(
い
)
らず、来るほどの車は皆輪が喰い込んで
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
窪
漢検準1級
部首:⽳
14画
“窪”を含む語句
笑窪
荻窪
頸窪
大窪
水窪
窪地
落窪
中窪
窪田
窪所
牛窪
窪川鶴次郎
大窪詩仏
都窪
長窪
鴇窪
谷窪
窪坏
窪平
窪溜
...