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社殿
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しゃでん
ふりがな文庫
“
社殿
(
しゃでん
)” の例文
石のとりいをくぐって、しばらくいきますと、
社殿
(
しゃでん
)
の前に、石のコマイヌが石の台の上に、ぶきみな
猛獣
(
もうじゅう
)
のようにうずくまっていました。
夜光人間
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
徳兵衛は、鎮守様に
供
(
そな
)
えてある、御馳走を腹いっぱいに食べ、酒に酔っぱらって、
社殿
(
しゃでん
)
の
床
(
ゆか
)
の下に眠っていましたが、ふと眼を覚ましました。
ひでり狐
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
で、
三浦家
(
みうらけ
)
ではいつも
社殿
(
しゃでん
)
の
修理
(
しゅうり
)
その
他
(
た
)
に
心
(
こころ
)
をくばり、
又
(
また
)
お
祭
(
まつり
)
でも
催
(
もよお
)
される
場合
(
ばあい
)
には、
必
(
かなら
)
ず
使者
(
ししゃ
)
を
立
(
た
)
てて
幣帛
(
へいはく
)
を
献
(
ささ
)
げました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
それが情けなく、見すぼらしく、
雑木
(
ぞうき
)
がちょぼちょぼと
繁
(
しげ
)
っているばかりで、高くもない
社殿
(
しゃでん
)
の
棟
(
むね
)
が雑木の上に
露出
(
ろしゅつ
)
しているのだ。自分はまた気がおかしくなった。
落穂
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
社殿
(
しゃでん
)
の後に駈けこんで、そこでおずおず、うしろをふりかえった。怪しい男は、見えなかった。
脳の中の麗人
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
華表
(
とりい
)
の形や
社殿
(
しゃでん
)
の様式も寺の
堂宇
(
どうう
)
や
鐘楼
(
しょうろう
)
を見る時のような絵画的感興を
催
(
もよお
)
さない。いずこの神社を見ても鳥居を前にした社殿の階前にはきまって石の
狛犬
(
こまいぬ
)
が二つ向合いに置かれている。
仮寐の夢
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
そして、
風
(
かぜ
)
の
吹
(
ふ
)
く
日
(
ひ
)
は、ゴウゴウと
木
(
き
)
の
枝
(
えだ
)
がさわぐありさまを
想像
(
そうぞう
)
し、
雨
(
あめ
)
のふる
日
(
ひ
)
は、おまいりするものもない、ぬれた
社殿
(
しゃでん
)
の
屋根
(
やね
)
を
目
(
め
)
にえがきながら、どうぞ
私
(
わたし
)
を
助
(
たす
)
けたまえとおがみました。
きつねをおがんだ人たち
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
向こうの
社殿
(
しゃでん
)
がボンヤリと見わけられるばかりで、そのほかは、一面に黒いまくを、ひきまわしたようです。
虎の牙
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
照準手と、
測合手
(
そくごうしゅ
)
とは、
対眼鏡
(
アイピース
)
から、始めて眼を離した。
網膜
(
もうまく
)
の底には、赤く
〇
(
ゼロ
)
と書かれた目盛が、いつまでも消えなかった。少尉はスタスタと、
社殿
(
しゃでん
)
の
脇
(
わき
)
へ入って行った。
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
社殿
(
しゃでん
)
の床下からはい出してきたばかりで、頭には
蜘蛛
(
くも
)
の
巣
(
す
)
までひっかかっていました。
ひでり狐
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
そこで彼は、方々探し廻って、結局
社殿
(
しゃでん
)
の床の下を隠れ場所に選びました。
ひでり狐
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
賢二君のおとうさんは、その
社殿
(
しゃでん
)
の縁がわにでも、おきざりにされるのでしょう。そんなに寒い気候ではありませんから、かぜをひくようなこともないでしょうが、賢二君は心配でたまりません。
鉄塔の怪人
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「オーイ」
社殿
(
しゃでん
)
の
脇
(
わき
)
で、元気な返事があった。
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
八幡さまの
社殿
(
しゃでん
)
の前に、うすぐらい
常夜灯
(
じょうやとう
)
が立っているのです。
超人ニコラ
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
“社殿”の意味
《名詞》
社殿(しゃでん)
神社における殿舎、建造物。本殿、拝殿、神楽殿など。
(出典:Wiktionary)
“社殿(神社建築)”の解説
神社建築(じんじゃけんちく)は、神社の建築。社殿建築(しゃでんけんちく)ともいう。
(出典:Wikipedia)
社
常用漢字
小2
部首:⽰
7画
殿
常用漢字
中学
部首:⽎
13画
“社”で始まる語句
社
社稷
社会
社家
社會
社界
社員
社日
社頭
社中