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いえ
ふりがな文庫
“
癒
(
いえ
)” の例文
此近在の
農人
(
のうにん
)
おのれが田地のうちに
病鶴
(
やめるつる
)
ありて
死
(
し
)
にいたらんとするを見つけ、
貯
(
たくはへ
)
たる
人参
(
にんじん
)
にて鶴の病を
養
(
やしなひ
)
しに、日あらず
病
(
やまひ
)
癒
(
いえ
)
て飛去りけり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
又市は疵口の膏薬を貼替えまして、白布で巻いては居りますが、疵も大方
癒
(
いえ
)
たから
酒好
(
さけずき
)
と云う事を知り、
膳立
(
ぜんだて
)
をして種々の肴を
拵
(
こしら
)
えまして
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
数旬を
経
(
へ
)
て
病
(
やまい
)
癒
(
いえ
)
て
退院
(
たいいん
)
せんとする時、その諸費を
払
(
はら
)
わんとせしに
院吏
(
いんり
)
いう、君の
諸入費
(
しょにゅうひ
)
は
悉皆
(
しっかい
)
福沢氏より
払
(
はら
)
い
渡
(
わた
)
されたれば、もはやその事に及ばずとなり。
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
枕の柔軟硬度に気をつけなければ頭の病気も
癒
(
いえ
)
るものではないと得意気にいう天理教信者らしいものや、横見を決してしたことのない女や、ときどき湯の中で奇声を発すると
馬車
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
「さな嘆きそ。世は
七顛八起
(
ななころびやおき
)
といはずや。心静かに養生せば、
早晩
(
いつか
)
は
癒
(
いえ
)
ざらん。
某
(
それがし
)
身辺
(
かたわら
)
にあるからは、心丈夫に持つべし」ト、あるいは
詈
(
ののし
)
りあるいは励まし、甲斐々々しく介抱なせど
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
▼ もっと見る
送
(
おく
)
るや
可惜
(
あたら
)
若木
(
わかき
)
の
花
(
はな
)
におくれて
死
(
し
)
ぬべき
病
(
やまひ
)
は
癒
(
いえ
)
たるものゝ
僅
(
わづ
)
か
手内職
(
てないしよく
)
の
五錢
(
ごせん
)
六錢
(
ろくせん
)
露命
(
ろめい
)
をつなぐ
術
(
すべ
)
はあらじを
怪
(
あや
)
しのことよと
尋
(
たづ
)
ねるに
澆季
(
げうき
)
の
世
(
よ
)
とは
聞
(
き
)
くものゝ
猶
(
なほ
)
陰徳者
(
いんとくしや
)
なきならで
此薄命
(
このはくめい
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
からんからん茶椀をならしみつれどもさびしさ
癒
(
いえ
)
ずひとり
飯
(
いひ
)
食む
小熊秀雄全集-01:短歌集
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
塩
(
しほ
)
はゆき
温泉
(
いでゆ
)
を浴みてこよひ
寝
(
ね
)
む
病
(
やまひ
)
癒
(
いえ
)
むとおもふたまゆら
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
此近在の
農人
(
のうにん
)
おのれが田地のうちに
病鶴
(
やめるつる
)
ありて
死
(
し
)
にいたらんとするを見つけ、
貯
(
たくはへ
)
たる
人参
(
にんじん
)
にて鶴の病を
養
(
やしなひ
)
しに、日あらず
病
(
やまひ
)
癒
(
いえ
)
て飛去りけり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
相変らず按摩を致して
居
(
お
)
る内に、よう/\の事で眼病も
癒
(
いえ
)
るような事なれども、揉療治を致すような身の上に成ったから、
若
(
も
)
し屋敷の者に見られては相成らぬと思うて、屋敷近くへ参る事も出来ず
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
癒
常用漢字
中学
部首:⽧
18画
“癒”を含む語句
平癒
治癒
癒着
快癒
腹癒
癒合
御平癒
御癒
全癒
肚癒
御快癒
快癒迅速
除癒
自癒力
祈平癒呈
癒合双体
残欠治癒
恢癒
快癒期
回癒
...