畳半じょうはん)” の例文
正吉しょうきちのいる、四畳半じょうはんで、二人ふたり勉強べんきょうするにはすこしくらすぎるから、あたらしくまどをつけてやりたい。」と、はははなしているのをきました。
時計と窓の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
おこのがひるといわず夜といわず、ひそかににらんだとどのつまりは、ひとり四畳半じょうはん立籠たてこもって、おせんのかたにうきをやつす、良人おっとむねきつけたおびが、春信はるのぶえがくところの
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
祇園守ぎおんまもり定紋じょうもんを、鶯茶うぐいすちゃいた三じゃく暖簾のれんから、ちらりとえる四畳半じょうはん
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
ははほうへはかずに、四畳半じょうはんのおのが居間いま這入はいったおせんは、ぐさまかがみふたはずして、薄暮はくぼなかにじっとそのまま見入みいったが、二すじすじえりみだれたびんを、手早てばやげてしまうと
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)