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畝路
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あぜみち
ふりがな文庫
“
畝路
(
あぜみち
)” の例文
馬の足跡の多い
畝路
(
あぜみち
)
を歩き尽して、其の部落に足を踏み入れた時、多吉も松子もそれと聞かずにもう学校の程近い事を知つた。
道
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
裏
(
うら
)
の
田圃
(
たんぼ
)
を、
山
(
やま
)
の
裾
(
すそ
)
から、
藜
(
あかざ
)
の
杖
(
つゑ
)
を
支
(
つ
)
いて、
畝路
(
あぜみち
)
づたひに、
私
(
わたし
)
が
心細
(
こゝろぼそ
)
い
空
(
そら
)
の
雲
(
くも
)
を
見
(
み
)
て
居
(
を
)
ります、
離座敷
(
はなれざしき
)
へ、のそ/\と
入
(
はひ
)
つて
來
(
き
)
ました、
髯
(
ひげ
)
の
白
(
しろ
)
い、
赤
(
あか
)
ら
顏
(
がほ
)
の、
脊
(
せ
)
の
高
(
たか
)
い、
茶色
(
ちやいろ
)
の
被布
(
ひふ
)
を
着
(
き
)
て
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
此
(
こ
)
の
祠
(
ほこら
)
に
籠
(
こも
)
つてから、
幾日
(
いくか
)
の
間
(
あひだ
)
か
鳥居
(
とりゐ
)
より
外
(
そと
)
へは
出
(
で
)
ない、
身躰
(
からだ
)
を
伸々
(
のび/\
)
として
大手
(
おほで
)
を
振
(
ふ
)
つて
畝路
(
あぜみち
)
から
畷
(
なはて
)
へ
出
(
で
)
た——
然
(
さ
)
まで
遠
(
とほ
)
くもない
城
(
じやう
)
ヶ
沼
(
ぬま
)
の
方
(
はう
)
へ、
何
(
なに
)
となく
足
(
あし
)
が
向
(
む
)
いて、ぶらり/\と
歩行
(
ある
)
いたが
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
畝路
(
あぜみち
)
で
出合
(
であひ
)
がしらに、
一同
(
いちどう
)
は
騒
(
さわ
)
ぎ
立
(
た
)
てた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
畝
常用漢字
中学
部首:⽥
10画
路
常用漢字
小3
部首:⾜
13画
“畝”で始まる語句
畝
畝傍山
畝々
畝傍
畝歩
畝間
畝竝
畝溝
畝火
畝火山