畝路あぜみち)” の例文
馬の足跡の多い畝路あぜみちを歩き尽して、其の部落に足を踏み入れた時、多吉も松子もそれと聞かずにもう学校の程近い事を知つた。
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)
うら田圃たんぼを、やますそから、あかざつゑいて、畝路あぜみちづたひに、わたし心細こゝろぼそそらくもります、離座敷はなれざしきへ、のそ/\とはひつてました、ひげしろい、あかがほの、たかい、茶色ちやいろ被布ひふ
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ほこらこもつてから、幾日いくかあひだ鳥居とりゐよりそとへはない、身躰からだ伸々のび/\として大手おほでつて畝路あぜみちからなはてた——までとほくもないじやうぬまはうへ、なにとなくあしいて、ぶらり/\と歩行あるいたが
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
畝路あぜみち出合であひがしらに、一同いちどうさわてた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)