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浮動
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ふどう
ふりがな文庫
“
浮動
(
ふどう
)” の例文
ここではあらゆる
望
(
のぞ
)
みがみんな
浄
(
きよ
)
められている。
願
(
ねが
)
いの数はみな
寂
(
しず
)
められている。
重力
(
じゅうりょく
)
は
互
(
たがい
)
に
打
(
う
)
ち
消
(
け
)
され
冷
(
つめ
)
たいまるめろの
匂
(
にお
)
いが
浮動
(
ふどう
)
するばかりだ。
インドラの網
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
夜業
(
やげう
)
の筆を
擱
(
さしお
)
き、
枝折戸
(
しをりど
)
開
(
あ
)
けて、十五六
歩
(
ぽ
)
邸内
(
ていない
)
を行けば、栗の
大木
(
たいぼく
)
真黒
(
まつくろ
)
に茂る
辺
(
ほとり
)
に
出
(
い
)
でぬ。
其
(
その
)
蔭
(
かげ
)
に
潜
(
ひそ
)
める井戸あり。
涼気
(
れうき
)
水
(
みづ
)
の如く
闇中
(
あんちう
)
に
浮動
(
ふどう
)
す。
虫声
(
ちうせい
)
※々
(
じゞ
)
。
良夜
(新字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
かの
女
(
じょ
)
の
羽織
(
はおり
)
や帯の色が、美しい雲のように、うずを巻いて、眼のまえに
浮動
(
ふどう
)
するのが感じられただけだった。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
大陸
(
たいりく
)
は、
譬
(
たと
)
へば
飴
(
あめ
)
の
海
(
うみ
)
に
浮
(
うか
)
んでゐる
船
(
ふね
)
である。これが
浮動
(
ふどう
)
を
妨
(
さまた
)
げゐるのは
深海床
(
しんかいしよう
)
から
伸
(
の
)
ばされた
章魚
(
たこ
)
の
手
(
て
)
である。そしてこの
章魚
(
たこ
)
は
大陸
(
たいりく
)
の
船縁
(
ふなべり
)
を
掴
(
つか
)
んでゐるのである。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
或
(
ある
)
極限
(
きよくげん
)
まではかくして
大陸
(
たいりく
)
の
浮動
(
ふどう
)
を
支
(
さゝ
)
へてゐるけれども、
遂
(
つひ
)
に
支
(
さゝ
)
へ
切
(
き
)
れなくて
或
(
あるひ
)
は
手
(
て
)
を
離
(
はな
)
したり
或
(
あるひ
)
は
指
(
ゆび
)
を
切
(
き
)
つたりして
平均
(
へいきん
)
が
破
(
やぶ
)
れ、
隨
(
したが
)
つて
急激
(
きゆうげき
)
な
移動
(
いどう
)
も
起
(
おこ
)
るのである。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
“浮動”の意味
《名詞》
浮 動(ふどう)
位置や立場が一定せずに動くこと。
(出典:Wiktionary)
浮
常用漢字
中学
部首:⽔
10画
動
常用漢字
小3
部首:⼒
11画
“浮動”で始まる語句
浮動分子