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オペラ
ふりがな文庫
“
歌劇
(
オペラ
)” の例文
表門の
潜戸
(
くゞりど
)
ばかりを
開
(
あ
)
けた家中は
空屋敷
(
あきやしき
)
のやうに
寂
(
しん
)
として居る。自分は日頃から腹案して居る
歌劇
(
オペラ
)
脚本の第一頁に筆を下して見た。
新帰朝者日記
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
そして音楽が流行になってるというので、それに興味をもっているらしく
装
(
よそお
)
っていた。ことにある新しい
歌劇
(
オペラ
)
のことを盛んに口にしていた。
ジャン・クリストフ:07 第五巻 広場の市
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
シューベルトは
歌劇
(
オペラ
)
、
交響曲
(
シンフォニー
)
、
弥撒
(
ミサ
)
、室内楽、
歌曲
(
リード
)
、その他あらゆる形式の作曲をし、かつてその天才の泉の
涸渇
(
こかつ
)
する気色も見せなかった。
楽聖物語
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
(著)
歌劇
(
オペラ
)
から歌詞即ち心理的要素の大部を除いて、立派な芸術的存在となり得た舞踊劇は、確かに、「心理的要素を主とする演劇」に一大教訓を垂れたことになる。
演劇一般講話
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
それではせめて、クルーゲルの沙翁舞台とも——と嘆願したのであったが、それさえ一蹴されて、ついにその劇場は、バイロイト
歌劇
(
オペラ
)
座そっくりな姿を現わすに至った。
オフェリヤ殺し
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
▼ もっと見る
貞奴の後に、彼地で日本女性の名声を芸壇にひびかしているのは
歌劇
(
オペラ
)
の
柴田環
(
しばたたまき
)
女史であろう。
明治美人伝
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
而
(
しか
)
して彼が従来の
歌劇
(
オペラ
)
を捨て、其の芸術綜合の信念と目的とを表現したる初めての
獅子吼
(
ししく
)
『タンホイゼル』は、実にこの惨憺たる悲境に於て、彼の頭脳に
胚胎
(
はいたい
)
したりし者なる也。
閑天地
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
臺所
(
だいどころ
)
から
縁側
(
えんがは
)
に
出
(
で
)
て
仰山
(
ぎやうさん
)
に
覗
(
のぞ
)
き
込
(
こ
)
む
細君
(
さいくん
)
を「これ
平民
(
へいみん
)
の
子
(
こ
)
はそれだから
困
(
こま
)
る……
食
(
た
)
べものではないよ。」とたしなめて「
何
(
ど
)
うだい。」と、
裸體
(
らたい
)
の
音曲師
(
おんぎよくし
)
、
歌劇
(
オペラ
)
の
唄
(
うた
)
ひ
子
(
こ
)
と
言
(
い
)
ふのを
振
(
ふ
)
つて
見
(
み
)
せて
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「君は僕に前もって知らせなかったですね。そんなことがあってはいけない。僕のより前に採用した
歌劇
(
オペラ
)
をまず上演してほしいものです。」
ジャン・クリストフ:12 第十巻 新しき日
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
二十一曲の
歌劇
(
オペラ
)
、四十一曲の
交響曲
(
シンフォニー
)
、五十八の教会音楽、七十余の管弦楽曲、四十に余る室内楽、九十八のピアノ曲、四十二のヴァイオリン・ソナタ
楽聖物語
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
(著)
そこで
歌劇
(
オペラ
)
なるものゝ芸術としての存在価値は、屡々問題にされるのであります。
演劇一般講話
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
若し此れを
歌劇
(
オペラ
)
の舞台の幕明きに前奏されるプレリュードやウーヴ※ルチュールの管弦楽を聞くやうな心持にも譬へるならば、かの『刺青』の書き出しの如きは
正
(
まさ
)
しく三味線の
前弾
(
まへび
)
きであらう。
谷崎潤一郎氏の作品
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
ベートーヴェンの
歌劇
(
オペラ
)
『フィデリオ』はきたならしい音楽だ。わざわざ退屈するためにあんなものを聴きに行くなんておよそわけの判らん話さ。
ベートーヴェンの生涯:02 ベートーヴェンの生涯
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
この人はスペインの近代歌曲をよく歌うくせに、フランスの一番
洒落
(
しゃれ
)
た新しい歌曲も巧みに歌い、その上フランスやイタリーの
歌劇
(
オペラ
)
はお手のものだった。
名曲決定盤
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
、
野村長一
(著)
理論の方なら少しは本も讀みましたし、又古來の有名な
管絃樂
(
サンフオニイ
)
や
歌劇
(
オペラ
)
なぞも實例だけは聽いて居ましたから、少しは纏まつたお話が出來るかと思ふですが、技藝の方なら全く私は不適任ですよ。
新帰朝者日記
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
それが
歌劇
(
オペラ
)
といふ形式になる。
演劇一般講話
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
しかし多少慰められたことには、劇を
軽蔑
(
けいべつ
)
してるそれらの音楽家らが皆、劇のために書いてることだった。
歌劇
(
オペラ
)
を書かない者は一人もなかった。
ジャン・クリストフ:07 第五巻 広場の市
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
按摩さん、何んかお聞かせしましょうか、
歌劇
(
オペラ
)
のアリアはもう
飽々
(
あきあき
)
したでしょう、……そうじゃない? ……でも今日はお客様だから、客間でカルメンでもないでしょう。
焔の中に歌う
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
芝居と詩との関係は、
歌劇
(
オペラ
)
と音楽との関係と同じである。ベルリオーズが言ったように、娼家と恋愛との関係である。
ジャン・クリストフ:07 第五巻 広場の市
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
十一歳で
聖譚曲
(
オラトリオ
)
を書き、十二歳で
歌劇
(
オペラ
)
を作曲し、十四歳で
交響曲
(
シンフォニー
)
を作った早熟のモーツァルトは、数学には熱中することが出来たが、少年らしい遊戯に対しては、少しも興味を持たなかった。
楽聖物語
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
(著)
彼らは話される対話の
痕跡
(
こんせき
)
を
歌劇
(
オペラ
)
から注意深く消し去って、モーツァルトやベートーヴェンやウェーバーらの作品のために、自己流の
叙唱
(
レシタチーヴ
)
を書いた。
ジャン・クリストフ:06 第四巻 反抗
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
クリストフは、飾りたてた発声法をもってる
大仰
(
おおぎょう
)
な甘ったるい節回しのイタリー
歌劇
(
オペラ
)
を重んじなかったが、それらの詩劇をもまた同様に重んじなかった。
ジャン・クリストフ:10 第八巻 女友達
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
それは歌う
歌劇
(
オペラ
)
と語る
演劇
(
ドラマ
)
との中間を占むる音楽的戯曲の一形式——自由な言葉と自由な音楽とを結合した芸術——現代の芸術家がほとんど思いついていないものであって
ジャン・クリストフ:10 第八巻 女友達
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
彼を驚嘆せしめた最初の
歌劇
(
オペラ
)
の作者たるフランソア・マリー・ハスレルが、やって来ることになった。そして自作の音楽会を指揮することになった。町じゅうの者が興奮した。
ジャン・クリストフ:03 第一巻 曙
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
どうしても先刻の
節
(
ふし
)
が思い出せなかった。でも祖父から注意されてるのに得意になって、自分の美しい声をほめてもらいたく思いながら、
歌劇
(
オペラ
)
のむずかしい歌を自己流に歌った。
ジャン・クリストフ:03 第一巻 曙
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
シャツ一枚になって、家の中を上下に
往
(
ゆ
)
き来し、アリアに
歌劇
(
オペラ
)
の身振りを伴わせて、響きわたる好きな
低音
(
バス
)
で、しきりなしに歌っていた。——その後で、彼は出かけた、どんな天気にも。
ジャン・クリストフ:04 第二巻 朝
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
歌劇
(
オペラ
)
の四幕目になって、テナー歌手と
主役女優
(
プリマドンナ
)
にその最も鋭い声を発揮させる機会を与えんために、免れがたい破局が恋人らの上に落ちかかってきた時、彼は息がつまるような気がした。
ジャン・クリストフ:03 第一巻 曙
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
白チョッキをつけ赤い
襟飾
(
えりかざり
)
をした、若い、
脂
(
あぶら
)
ぎった、頭の
禿
(
は
)
げた、つやつやした顔色の役人が、彼の手を親しく握りしめて、前日の
歌劇
(
オペラ
)
のことを話しだした。クリストフは用件をくり返した。
ジャン・クリストフ:04 第二巻 朝
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
私は今、
歌劇
(
オペラ
)
を書いています。
ベートーヴェンの生涯:02 ベートーヴェンの生涯
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
“歌劇”の意味
《名詞》
歌 劇(かげき)
歌唱を中心にして演じられる演劇。
(出典:Wiktionary)
“歌劇”の解説
歌劇(かげき)は、舞台芸術の一種。せりふ運びの一部、または全てを歌唱によって行う演劇の総称である。
(出典:Wikipedia)
歌
常用漢字
小2
部首:⽋
14画
劇
常用漢字
小6
部首:⼑
15画
“歌劇”で始まる語句
歌劇歌姫
歌劇踊り子