“涸渇”の読み方と例文
読み方割合
こかつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さしもの幕府のくらの金塊も、放漫な経理と、将軍綱吉や、その生母桂昌院けいしょういんの湯水のごとき浪費とで、近年は涸渇こかつひんしてきたのである。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
才能の涸渇こかつだろうか? 肉体の衰弱による自信の減退だろうか? あえぎながら、彼は、殆ど習慣の力だけで、とぼとぼと稿を続けて行った
光と風と夢 (新字新仮名) / 中島敦(著)
そして、悲しみや弱さや孤独のために、数年来腐食され涸渇こかつされて死滅にゆだねられてる人々の心を、またよみがえらせていった。