“涸谷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
からたに50.0%
かれたに50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それほど喉が乾いて来た、小さな獣の足跡が、涸谷からたにの方から、尾根の方へ、雨垂れのように印している、嘉代吉は羚羊かもしかの足跡だと言って、穂高岳も
谷より峰へ峰より谷へ (新字新仮名) / 小島烏水(著)
雪は中垂るみの形で、岩壁をグイと刳ぐり、涸谷からたにに向いて、扇面のように裾をひろげている、その末はミヤマナナカマドの緑木が、まだらに黒い岩の上に乗しかかって、夕暮の谷の空気に
谷より峰へ峰より谷へ (新字新仮名) / 小島烏水(著)
小屋の横手から尾根を越え、谷戸につづく細道をおりて行くと、むかし豆腐川が流れていた涸谷かれたにの磧に出た。
春の山 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)