“桂昌院”の読み方と例文
読み方割合
けいしょういん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さしもの幕府のくらの金塊も、放漫な経理と、将軍綱吉や、その生母桂昌院けいしょういんの湯水のごとき浪費とで、近年は涸渇こかつひんしてきたのである。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
具体的にいうと、いま五代将軍の綱吉つなよしと、その生母の桂昌院けいしょういんが、何しろ非常な濫費家らんぴかだった。いや、金の作用というものを知らないのだ。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
生母桂昌院けいしょういんの勢力というものから、大奥の婦女政治がかもされ、妖僧の進言が用いられ「畜類ちくるいあわれみ」などという、民を犬以下に見る法令が出て来たりした。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)