トップ
>
樗牛
>
ちょぎゅう
ふりがな文庫
“
樗牛
(
ちょぎゅう
)” の例文
だが、その短かい間の人気は後の紅葉よりも
樗牛
(
ちょぎゅう
)
よりも
独歩
(
どっぽ
)
よりも
漱石
(
そうせき
)
よりも、あるいは今の
倉田
(
くらた
)
よりも
武者
(
むしゃ
)
よりも花々しかった。
美妙斎美妙
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
紅葉
(
こうよう
)
露伴
(
ろはん
)
樗牛
(
ちょぎゅう
)
逍遥
(
しょうよう
)
の諸家初めより一家の見識気品を持して文壇に
臨
(
のぞ
)
みたり。紅葉門下の作者に至りても今名をなす人々皆然り。
小説作法
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
「あなたは、
樗牛
(
ちょぎゅう
)
を愛読することから来たロマンチスト、僕があなたのロマンチストになるか、君が新自然主義になるか。」
遠藤(岩野)清子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
一代の
驕児
(
きょうじ
)
高山
樗牛
(
ちょぎゅう
)
が、一葉丈には頭を下げたのも無理はありませんよ。僕は明治時代第一の文豪として一葉を推しますね。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
すでに自然主義運動の
先蹤
(
せんしょう
)
として一部の間に認められているごとく、
樗牛
(
ちょぎゅう
)
の個人主義がすなわちその第一声であった。
時代閉塞の現状:(強権、純粋自然主義の最後および明日の考察)
(新字新仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
君は医学を専門にして居たが、文芸を好み
高山
(
たかやま
)
樗牛
(
ちょぎゅう
)
の崇拝者で、兄弟打連れて
駿州
(
すんしゅう
)
竜華寺
(
りゅうげじ
)
に樗牛の墓を弔うたりした。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
日本に於ても、二葉亭や啄木の方が、漱石や
樗牛
(
ちょぎゅう
)
のものよりも現代人により多くの感銘を与えんとする傾向がある。
第四階級の文学
(新字新仮名)
/
中野秀人
(著)
彼等は皆
樗牛
(
ちょぎゅう
)
のように「文は人なり」と称している。が、いずれも内心では「人は文なり」と思っているらしい。
侏儒の言葉
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
樗牛
(
ちょぎゅう
)
のごとくこの像の円満特殊な相好が天平時代の特性を現わしていると言い切るのは考えものであるが、この像を天平から全然切り離してしまうのも同様に考えものである。
古寺巡礼
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
嘗
(
かつ
)
て高山
樗牛
(
ちょぎゅう
)
は
菅公論
(
かんこうろん
)
を著わして、道真が彼を登用して藤原氏の
専横
(
せんおう
)
を抑えようとし給うた
宇多上皇
(
うだじょうこう
)
の
優渥
(
ゆうあく
)
な寄託に
背
(
そむ
)
いたのを批難し、菅公の如きは
意気地
(
いくじ
)
なしの泣きみそ詩人で
少将滋幹の母
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
三保
(
みほ
)
の松原とか、
久能山
(
くのうさん
)
だとか……あれ何ていうの
樗牛
(
ちょぎゅう
)
という人のお墓のある
処
(
ところ
)
……
龍華寺
(
りゅうげじ
)
? 方々見せてもらって、静岡に滞在していたの。そして土地の
妓
(
こ
)
も呼んで、浮月に
流連
(
いつづけ
)
していたの。
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
そして高山
樗牛
(
ちょぎゅう
)
からの小田原出身の文士をかぞえ、ぼくの事に及んで
忘れ残りの記:――四半自叙伝――
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
吾人
(
ごじん
)
は
須
(
すべか
)
らく現代を超越せざるべからず……か。
仁丹
(
じんたん
)
の広告見たいだね。
樗牛
(
ちょぎゅう
)
という人は自家広告が上手だった丈けに景色の好いところへ持って来たよ。何だか物欲しそうで一向超越していない」
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
新聞紙の伝うる所に依れば、先ず博文館の太陽が中天に君臨して、
樗牛
(
ちょぎゅう
)
が海内文学の柄を
把
(
と
)
って居る。文士の
恒
(
つね
)
の
言
(
こと
)
に、樗牛は我に問題を与うるものだと云って、
嘖々乎
(
さくさくこ
)
として称して
已
(
や
)
まないらしい。
鴎外漁史とは誰ぞ
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
樗牛
(
ちょぎゅう
)
如何なる星の下に
(新字新仮名)
/
高見順
(著)
紅露は
相対塁
(
あいたいるい
)
して互に
覇
(
は
)
を称し、
鴎外
(
おうがい
)
は
千朶
(
せんだ
)
山房に群賢を集めて
獅子吼
(
ししく
)
し、逍遥は門下の才俊を率いて早稲田に威武を張り、
樗牛
(
ちょぎゅう
)
は新たに
起
(
た
)
って
旗幟
(
きし
)
を振い
二葉亭四迷の一生
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
中学時代から
樗牛
(
ちょぎゅう
)
にかぶれて美的生活を論じたり、近松物や西鶴物をひねくり廻して恋愛を讃美したり、早くも失恋の悲しみだとか厭世哲学などを云々すると云ふ風だつたから、辰野の眼から見たら
青春物語:02 青春物語
(新字旧仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
樗
漢検準1級
部首:⽊
15画
牛
常用漢字
小2
部首:⽜
4画
“樗牛”で始まる語句
樗牛会