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晩秋
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ばんしう
Kさんのその
時分の
歌に、わがはしやぎし心は
晩秋の
蔓草の
如くから/\と
空鳴りするといふやうな
意があつたやうに
覺えてゐます。
黄色な
光が
快よく
鮮かに
滿ちて
居る
晩秋の
水のやうな
淡い
霜が
竊におりる
以前から
其の
葉は
悉くくる/\と
其の
周圍が
捲れ
始めて
それを
晩秋の
空が
悉皆持ち
去るので
滅切と
冴える
反對に
草木は
凡てが
乾燥したりくすんだりして
畢ふのに
相違ないのである。
勘次の
田畑は
晩秋の
收穫がみじめなものであつた。それは
氣候が
惡いのでもなく、
又土地が
惡いのでもない。
“晩秋”の意味
《名詞》
晩 秋(ばんしゅう)
秋の終りの頃。11月中旬から12月初めあたりまでの時期を指すことが多いが、初冬の時期とも重複することも多い。
陰暦九月。
(出典:Wiktionary)