“乾風”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
からかぜ66.7%
からっかぜ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この寒空さむぞらに外へ出してよく病気に成らない物だと思ふが、東京の様に乾風からかぜが吹かないせいもあらう。又巴里パリイの様に日当りの悪い構造の建築では室内に子供を置く事がかへつて病気を惹起ひきおこし易からう。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
晩秋ばんしう乾風からかぜ光り
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
古風にやる家も、手軽でやらぬ家もあるが、要するに年々昔は遠くなって行く。名物は秩父ちちぶおろし乾風からっかぜ霜解しもどけだ。武蔵野は、雪は少ない。一尺の上も積るはまれで、五日と消えぬは珍らしい。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)