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手内職
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てないしょく
ふりがな文庫
“
手内職
(
てないしょく
)” の例文
せがれは、
旅
(
たび
)
へ
奉公
(
ほうこう
)
にやられて、
女房
(
にょうぼう
)
は、
主人
(
しゅじん
)
の
留守
(
るす
)
も
家
(
うち
)
でいろいろな
仕事
(
しごと
)
をしたり、
手内職
(
てないしょく
)
に
封筒
(
ふうとう
)
を
貼
(
は
)
ったりしていたのでした。
お化けとまちがえた話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
起因
(
おこり
)
は大工であったお糸の父親がまだ生きていた
頃
(
ころ
)
から
母親
(
おふくろ
)
は
手内職
(
てないしょく
)
にと針仕事をしていたが
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
年年ものが
足
(
た
)
りなくなるばかり、ある年の冬には、もう手まわりの道具や
衣類
(
いるい
)
まで売って、手に入れたおかねも、
手内職
(
てないしょく
)
なんかして、わずかばかりかせぎためたおかねも、きれいにつかってしまって
ジャックと豆の木
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
母親
(
ははおや
)
は、
手内職
(
てないしょく
)
をしたり、よそへやとわれていったりして
親子
(
おやこ
)
は
暮
(
く
)
らしていた。おれは、
小学校
(
しょうがっこう
)
をおえると、
町
(
まち
)
の
乾物屋
(
かんぶつや
)
へ
奉公
(
ほうこう
)
に
出
(
だ
)
された。
さか立ち小僧さん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
小田
(
おだ
)
のお
父
(
とう
)
さんは、もう
死
(
し
)
んでしまって、ありませんでした。ひとりお
母
(
かあ
)
さんが、
手内職
(
てないしょく
)
をして、
母子
(
おやこ
)
は、その
日
(
ひ
)
、その
日
(
ひ
)
、
貧
(
まず
)
しい
生活
(
せいかつ
)
をつづけていました。
笑わなかった少年
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
ある
夜
(
よ
)
、
万
(
まん
)
は、
灯
(
ひ
)
の
下
(
した
)
で
学校
(
がっこう
)
の
復習
(
ふくしゅう
)
をしていました。
母
(
はは
)
は
眼鏡
(
めがね
)
をかけて、
手内職
(
てないしょく
)
の
針
(
はり
)
をつづけていました。
窓
(
まど
)
の
外
(
そと
)
では、
雨気
(
うき
)
をふくんだ
風
(
かぜ
)
が、はげしく
吹
(
ふ
)
いています。
万の死
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
内
常用漢字
小2
部首:⼌
4画
職
常用漢字
小5
部首:⽿
18画
“手”で始まる語句
手
手拭
手前
手巾
手繰
手許
手向
手綱
手際
手燭